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ハイスクールD×D 黒龍伝説

8話
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、何かあればボタンを押して呼んで欲しいッス」

「はいは〜い。あっ、そうだ。タオルの替えとスポーツドリンクを持ってきて貰えるかな。脱水症状の予防はしっかりしとかないとあっさり死んじゃいそうなんだよねぇ〜」

「普通にありえそうッスから気をつけてくださいよ」

そう言いながらミッテルトが何処からともなくタオルとスポーツドリンクを取り出してレヴィアタン様のそばに置く。それから私たちを部屋から追い出して結界を貼り直している。

「まあ、そんな感じッス。ウチはさっきみたいに必要なものを調達して渡したり、緊急時の連絡役ッス。皆さんは基本、隣の部屋で待機していてくださいッス」

隣の部屋に案内され各々が自分の場所を決めてから会長が話し始める。

「順番ですが、適当に籤で決めてしまいましょう。まともに考え事ができるような状態ではないでしょうから」

その意見に誰も意見を言わずに順番を決める。順番はゼノヴィア先輩、私、会長、巴柄先輩、副会長、グレモリー先輩、アーシア先輩、レヴィアタン様となった。順番が決まったあとは気まずい沈黙が漂った。しばらくしたあとにゼノヴィア先輩が我慢できなくなったのか声を出す。

「なあ、元士郎の両親は今どうしてるんだ?」

「それを聞いてどうするんですか?」

「分からない。だが、このモヤモヤした気持ちになんらかの方向性をもたせたい」

「そうですね。皆もその方が良いかしら?」

会長の問いに首を縦にふる。

「両親共に23年の実刑判決を貰って収監、態度が悪く収容所で騒ぎを起こしたりして無期懲役になっているわ。匙は、一度も面会に行っていない。それが私の知っている全てよ」

「そう、か。元士郎は施設に入っていたんだよな。そっちの方は?」

「基本的には酷い虐待を受けていた子供ばかりが集められている施設です。そこの院長を務められている女性はかなりの人徳者の様で、なんとか社会に復帰できるぐらいにまで回復する子が殆どなのですが、匙は院長に最後まで心を許さなかったみたいです。ある程度は許しても最後の壁1枚は絶対に許さなかったみたいです。まあ、少ないですが他にもそういう子は居たみたいです」

「まあ、あの姿を見てしまっては他人が信じられなくなっても仕方がないとは思う。むしろ、今眷属として共に行動できている君達がすごいとすら感じる」

「私たちの力ではないわ。匙が自分で歩み寄れたから、今の私たちがある。匙は、私が知る中で誰よりも進み続けている。以前までは逆走していましたし、今もたまに全力で脇道に逸れていたりしますが」

会長から視線をそらす。否定できる要素が全くない。最近は前に向かっているけど斜めに進んでいることが多い。迷走だけはしてないけど、時々分からない方向に向かっている気がする。昨日待
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