旧
8話
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
外でミッテルトが監視している。倒れない程度に順次交代していけば延命可能だ。ただ、あまり多くの人数は割かない」
「なぜですか?」
「あんな姿は、あまり見られたくないだろうからな」
「どういうことですか?」
「そのまんまの意味だ。痛々しくて見てられないぞ。リアスとアーシアからかなり急激に吸い上げて多少はマシな状態になっているとか言われても信じられねえぞ」
「そんなに酷いのですか?」
「細胞から推定年齢5歳前後だが、肉体的には2〜3歳程度だな。体のあちこちに根性焼き、つまりはタバコで作られた火傷の痕、肋骨が変な形で癒着している。内臓機能もボロボロ、リハビリ含めて5年は見ないとまともに回復しないような状態だ。覚醒直後から黒い龍脈で生命力を奪いまくって強引に回復したんだろうな、あいつ。赤ん坊が相手でも、命そのものを食らえばそこそこは回復したんだろう。そこまでしないと生き残れないぐらいに、あいつの過ごしてきた環境は劣悪だ」
元士郎先輩、そこまで酷い環境で生きてきたんだ。だから、知識や力を貪欲に求めてるんだ。だけど、自分の命を投げ捨てちゃったんだ。
「とりあえず一番重要な匙の延命班だが、支取、真羅、巡、仁村、ゼノヴィア、リアスとアーシアにセラフォルー、監視のミッテルトだな。材料集めがイッセー、祐斗、朱乃、小猫、イリナ、花戒、ベンニーノ、それにオレ。材料が手に入る場所を知っているのは俺だからな。残りが資料を調べて解呪方法を調べる。資料はこいつらと匙の手記だ。今すぐ動くぞ」
各自で動き始める中、私たちはとりあえず元士郎先輩の様子を確認するために揃って移動する。
「はいはい、立ち入り禁止ッスよ。交代するときになったら呼ぶっすから、それまでは何も、いや、順番だけ決めていて欲しいッス」
結界が張られている部屋の前にミッテルトが居た。基本的にアザゼル先生の助手をやってるからよく会うんだ。
「アザゼル先生からは簡易的な説明しか聞いていないのですが、もう少し詳しい説明をしてもらえますか?」
「いいっすよ。たぶん、ラインに接続されろってことしか聞いていないってことでいいんすか?」
「あとは、抱いていろと」
「間違ってはいないッスね。正確にはラインを伸ばす距離を少しでも短くするのが重要ッス。距離が延びる分、力を消耗するみたいッス。だから抱きしめておくのが一番ッス。あと、高熱を出してるッスから風邪を引いた子供を看病するみたいにしてればいいッス。ただ、看病する側もじわじわと消耗するッス。だから、無理をせずにちょっと疲れたなっと感じたら交代するのが基本ッス。あと、複数人が入ると同時に吸われるんッスけど、吸う量が多くないんで複数ラインを伸ばすと逆に消耗するッスから基本一人ずつッス。緊急時には呼び出し用のボタンを
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ