旧
7話
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グレモリー眷属VSオレ一人という変則レーティングゲームの開催が決定した。会長の指示で戦った場合、オレの持ち味が生かしきれておらず、観戦していた悪魔達から不満の声が上がったのだそうだ。そのために急遽組まれたレーティング。ハンデとしてルールとフィールドはオレの希望に合わせてくれるそうなのでフラッグストライクのディフェンスを貰い、フィールドは前回と同じショッピングモールにしてもらった。
フラッグストライクとはオフェンス側とディフェンス側に分かれて行うレーティングゲームで、通常のレーティングゲームの勝利条件に加えて、オフェンス側はフラッグを破壊することでも勝利となり、ディフェンス側は制限時間までフラッグを守れば勝利となる。そしてディフェンス側は先に会場入りし、フラッグの位置を決定してから罠を仕掛けることが許されている。フラッグは一度設置すると場所の変更はできない。
他は通常のレーティングゲームと変わらない。まあ、オレがやられれば負けだな。そして向こう側もグレモリー先輩がやられれば負けだ。
さて、ゲームに向けて色々と調査と調達にいきますか。
よし、罠はこんなものでいいだろう。あとはスモークを大量に焚けば準備は完了だ。セラフォルー様の要請通りにフード付きのコートとゴーグルとマフラーがちょうど良い。それらに加えてグローブと特注の靴を用意してある。さて、敵がどこにでてくるか。確率は5分の1。出来れば前回の本陣だったフードコートはやめてほしい。
アナウンスと同時に感知結界に反応有り。場所は、ショッピングモールの南側出入口。よっし、ベターな位置だ。素早く音を立てずに移動してスモークに驚いて戸惑っているグレモリー先輩達の元に忍び寄り、アルジェントさんの口元をガムテープで塞いで、後手に手錠で拘束して拉致する。そのままスモークの薄い位置まで連れて行き、手榴弾型の聖水散布装置の上に横たえる。
「起き上がるとレバーが起きる。そうすると高純度の聖水200mlが散布される。一発リタイアは確実だ」
アルジェントさんにそう告げてからその場を離れてグレモリー先輩達を確認しに行く。魔力でスモークを散らしたのか、少しずつスモークが薄くなっていたので予定を変更して吹き抜け部分の天井にワイヤーアンカーを使って張り付く。スモーク内でゴーグルを赤外線スコープに交換して様子を伺う。
全員が一塊になって周囲を警戒しながら移動しているようだ。だが、上への警戒が薄い。たぶん、飛行などに使う魔力や黒い龍脈の力を感知するつもりなのだろうが、想定が甘すぎる。最後尾にいるゼノヴィアさんが通り過ぎたところで追加のスモークグレネードををグレモリー先輩達の前方に向かって投げると同時に天井から急降下、スモークグレネードの方に意識が行っているゼノヴィアさんに裸締めを決める
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