旧
6話
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
リアスとのレーティングゲームの後、匙は意識を失い、高熱を発したまま目を覚まさない。アザゼル様とアジュカ・ベルゼブブ様が匙の禁手化の際に言った言葉から何らかの変化が起こっていると予想され、アザゼル様のラボに運び出されてから三日。ようやく一通り調べ終わったと言う事で私達に結果を伝えるためにアザゼル様のラボに招待されました。
「それで、匙の診断結果はどうなりましたか?」
「あ〜、アジュカと共に調べてどうなっているのかは分かったが、どうすればいいのかはさっぱりだな。熱は下がったからとりあえず命に別状は無い。と思いたい」
「どういうことですか?」
「一つずつ話す必要があるな。調べていった過程と結論、どっちから聞きたい?」
「結論からでお願いします」
「了解だ。結論から言えば匙は悪魔から別の物へと転生している途中だということだ」
「悪魔から?それは別の種族へということですか?」
「そうだと言いたいんだが、重要なのは転生する物はおそらく新たな種族としてだ。判明した情報を元にオレとアジュカで器人と名付けた種族へな」
「器人、ですか?」
「禁手化した際に背中に悪魔以外に龍の翼があるのは、龍系統の神器の禁手化で発生するパターンがあったからおかしな事ではないんだけどな。そこに追加で堕天使の翼が生えたのは異常だ」
「それはそうですが」
「その後の一誠の赤龍帝の鎧を粉々に砕いた剣は聖魔剣になったエクスカリバー、腕を切り落としたのは聖魔剣になったアロンダイトだ。だが、禁手化が解けた後、それらの姿は無くなった。そして一瞬で距離を詰めた強化は劣化しているが赤龍帝の倍化で、更に言えば劣化している白龍皇の半減も確認された。負っていたはずのダメージもある程度回復していた。そして無限に進化し続ける神器だと本人が言っていた。これらから、あの禁手化の能力は吸収出来る物が更に増えた、それこそ相手の神器や種族特性までも取り込み、自らの物にしてしまう神滅具に認定される代物だ。取り込んだ能力を溜め込む人の形をした器。だから器人だ」
「特性などを取り込むのは分かりましたが、それだけでその器人と言うのは早計なのでは?」
「まあ続きを聞け。器人だと決定付けなければならない理由はこれだ」
アザゼル様が取り出したカルテらしき物は専門用語が多過ぎて何が書かれているのかがよく分からない。何かが埋め込まれているのだけは分かったが。
「さっきも言ったが、禁手化が解けた後にエクスカリバーとアロンダイトが消えた。現場にもほんの少しの破片が残っていただけだ。じゃあ、何処に消えたのかだが、それが答えだ」
「まさか」
「一誠の攻撃で砕け散った聖剣の破片が匙を襲い、そのまま核になる部分までもが身体に埋まった。幾ら聖剣が認めていた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ