旧
6話
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グルとマフラーなら。後は黒いフード付きのコートも」
収納の魔法陣からその3点を取り出してみせる。
「へぇ〜、少しの間借りていっても大丈夫かな?」
「最近は使う機会もありませんし、予備もありますので。今後ゲームの際はスタイルに合わせます」
「うんうん、話が早くて助かるわね♪ソーナちゃんの方には私の方から話しておくからそっちでも頑張ってね☆」
「ご期待に応えて見せます」
今日は千客万来だな。山に転移して来た者の魔力で目が覚める。スコルとハティを引き連れて山頂付近の小屋から山を下っていく。そこに居たのは切り落としたはずの腕があるヴァーリと知らない男とスコルとハティよりも一回り大きいフェンリルだった。
「ヴァーリか、良い顔をする様になったな」
「そういうお前もだろう、混沌龍王」
「否定はしねえよ。それで、何のようだ」
ヴァーリに尋ねながら敵意は無い様なのでハンドサインでスコルとハティを自由にさせる。先程からヴァーリが連れているフェンリルを気にしていたからな。たぶん、親だろう。
「ほう、そこまでフェンリルの子を操れるか」
「訂正してもらおうか、スコルとハティはオレの家族だ」
「そうか、操ると言うのは悪かった」
「分かってもらえたなら良い。話は戻るが、何のようだ」
「まずは礼を言おうと思ってな。お前のおかげで、オレは強くなれたし素直にもなれた。思ったよりも気が楽になったし、余裕もできた。その礼と言う訳ではないが、オレ達が求めた目的を達成した以上、お前が持っていた方が良いと思ってな。アーサー」
「アーサー・ペンドラゴンと申します。以後、お見知りおきを。こちらは行方知れずだった最後のエクスカリバー、支配の聖剣です」
アーサーから支配の聖剣を受け取り、体内のエクスカリバーの核に混ぜ込む。そしてある事に気付いた。7本の聖剣を束ねても、伝説には絶対に届かない事に。お前は既に死んでいたのだな、エクスカリバー。
7つの核を一つにしてみて分かったのだが、それだけでは綺麗な核にならないのだ。もう一つか二つ位核があったはずなのだが、回収し損ねたのか、あるいは完全に消滅してしまったのだろう。伝説のエクスカリバーは死んでしまったのだ。エクスカリバーの自己主張が激しいのも、足りない物を埋めようと必死だったのだろう。
オレにはその足りない物を埋める事は出来ない。出来るとすればエクスカリバーを作った者、伝承なら湖の精霊から貰ったのだったっけ。そいつの元に戻して今の姿を材料に打ち直してもらうしかない。情報屋に金を積んで調べさせるか。
「わざわざすまなかったな」
「かまわん、お前には色々と借りがあるからな」
「借り、ね。ヴァーリ、お前
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