暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 黒龍伝説

5話
[7/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
布されたフェニックスの涙だ。

「大まかな指示だけ出します。ここからリアスの本陣までの敵を撃破しつつ、プロモーションを狙うフリをしてリアス達を本陣付近に誘導。その後リアス以外を全て取ります。その間、私達は時間稼ぎを行います。行けますね、匙」

「イエス、マイ・ロード」

フェニックスの涙を受け取り、二振りの聖剣と共に駆ける。今までのように聖剣に身体を焼かれる事なく、アロンダイトの肉体強化にエクスカリバーの天閃、透明、夢幻、祝福を発動させる。まずは木場からだ。







「まさかあの状況から、完全にひっくり返されるなんて」

「アレだけボロボロなのに真正面からでも強いし、上手い。これが匙の本気なのかよ」

グレモリー先輩達の本陣に、このゲームの参加者達は揃っている。こっちで残っているのは満身創痍で未だに黒い龍脈が使えないオレと魔力が半分程の会長と退場していないのが不思議な程消耗している真羅副会長と由良さん。対する向こうは魔力が殆ど残っていないグレモリー先輩とアルジェントさんが最後の力で傷を全て癒した兵藤。

笑いたくなる位に状況は劣勢だ。魔力がほとんど無いグレモリー先輩でも魔力が完全に0でない以上、兵藤の倍化で増やせる。兵藤を抑えきれるかどうか。この戦いの勝敗の分かれ目はそこだ。

小細工の道具はあるが、場所も悪ければ時間も無い。真っ向からどうにかしなければならない。奥の手は残しておきたい。アレは今後も使える貴重な物だ。ここで切る訳にはいかない。

ならば黒い龍脈を再び覚醒させる。この身に黒い龍脈は眠っている。失った訳では無い。そこにあるのを感じる。それを再び目覚めさせる。

神器は本来強い感情によって目覚める。オレは命の危機から目覚めた。その後も使えた理由はオレが■■■■■を殺そうとしていたから。そう考えるのが妥当だろう。だから、強い感情によって呼び起こす必要があるのだろう。その為には本気で戦うしかない。

「オレはまだまだ本気じゃないぜ、兵藤。三大勢力の会談の前にも言った通り、オレは手数と種類で力の弱さをカバーするってな」

ガンベルトを改造して鞘を取り付けたそれにエクスカリバーとアロンダイトを納め、上着の内側からはぐれ神父達から奪った銃を取り出してグレモリー先輩に向かって発砲する。それを、兵藤が盾になる?何をやっているんだ?修行した結果、普通にある程度の魔法は使える様になっていた。それなのに身体を盾にする?何故赤龍帝の篭手の力を使わない。既に8倍は溜まっているはず。

「ドライグ、まだなのかよ!!」

その言葉を聞くと同時に再び聖剣を抜刀して距離を詰める。エクスカリバーの力を引き出せる体力はもう無い。近づいて、二人まとめて斬り捨てなければヤバいと本能と思考が訴える。

『Wels
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ