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ハイスクールD×D 黒龍伝説

5話
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任せられると思う。自分の実力を過大評価も過小評価もせずにどんな手でも使える悪魔なんて少ないから。それが一定以上の実力を持つとなると3桁を切る位しか居ない。私の眷属も半分は脳筋だしね。サーゼクスちゃんみたいにもうちょっと人間から眷属を取った方が良かったかな?まあ、今回の件でその枠も埋まったしこれからの成長に期待しておこう。

「そうそう、今回の事で変われると思うけど、あの子、精神面が凄い不安定みたいだね。自分の言葉で過去を話して暴走しかけてたのを氷付けにしたっていうの、本当だったでしょ」

「私も独自に調べてはいたのですが、まさかあそこまで重い過去を持っていたとは思いもしませんでした」

「突っ込み辛い案件だったしね〜、仕方ないと思うよ。いやはや、心ってのは本当に分かり難いよね。これからも少しずつ理解していかないと、あの子、また変な風にねじ曲がるかもしれないしね」

「……それはどうでしょうね?」

「ほぇ?」

「私にはねじ曲がっている様には見えませんでした。匙は、まっすぐに生きていました。ただ、目隠しをしたままで、自分が決めた道をまっすぐに。道が無いのなら作ってでも。見えないからこそ逆に恐怖が無かった。そして目隠しが外れて、いえ、外して歩けなくなってしまっただけ。だけど、私は何もしてあげられなかった。私の眷属なのに、何も」

ありゃりゃ、ソーナちゃんまで落ち込んじゃった。お姉ちゃんとしては何とかしてあげたいけど後の成長を考えると下手に手伝うのも問題が出てくるし、どうしよう?

結局その場はお茶を濁して乗り越えてくれる事を祈ったんだけど、翌日から二人の間に微妙なすれ違いが生まれて、それに釣られて他の眷属まで不安になって、あの子に至っては黒い龍脈を扱えなくなって、悪い方向にばかり流れてしまった。

まずは落ち着こう。落ち着いたらちょっとタイムマシン探してくる。












あ〜、情けない。黒い龍脈が使えなくなっただけでこの様か。ギャスパーをニンニクで潰したまではよかったが、聖魔剣を持ち続けている木場に手も足も出ない程に追いつめられている。なんとか煙幕を使って逃げ切って隠れる事は出来たが、一撃仕掛けるのが限界だ。

その一撃は確実に致命傷まで持って行けない。もう一撃が必要になる。木場相手なら一撃目を防がれると同時に死角からの追撃が必要だ。駄目だ、殆ど積んでやがる。笑えてくるわ。オレらしく生きろって言われても、生き方が分からない。

オレだって普通に人と人が作る輪の中に入りたいと思っている。だけど、その輪の中に入る方法を知らないんだ。猟師の人達とはいつの間にか入っていた。施設でもそうだ。どうやって輪の中に入ったのかが分からない。正確には輪に入っている事を理解出来ない。

生徒会の
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