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ハイスクールD×D 黒龍伝説

4話
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「匙、体育館の方が何やら騒ぎが起きている様です。穏便に解散させてきて下さい」

「了解です」

公開授業と言う外部から多くの人が、まあ悪魔も混じっているのだがトラブルが発生する確率が高いこの日の為に色々と準備していたのだが、やはりトラブルが発生したようだ。

会長はこの後、グレモリー先輩の父親と兄であり魔王であるサーゼクス様の案内があるのでオレがトラブルの処理に当たる事になる。先に透明なラインを体育館に伸ばして様子を確認する。

「えっ?」

「どうかしましたか、匙?」

「……失礼ですが会長、ご家族の方は来校されてますか?」

「……まさか、私より背が低くて、あ〜、その」

「アニメの魔法少女が着ている様な服を着て色々とポーズをとっています。それを男子生徒が撮影会みたいな感じで集ってるみたいです」

会長が頭を抱えている。ということはやはり知り合いだったか。

「お姉様ですね。匙、生徒会室に案内して相手をしておいて下さい。案内が終わり次第戻りますので」

「了解です」

「あと、出来るだけ人目につかない様に」

「出来る限り努力します」

とりあえず校舎中に透明なラインを展開してルートを算出しないとな。結構きつい。それでも会長からの指示だからな、頑張らないと。




「ほらほら、解散解散。今日は公開授業なんだぞ。こんな所で騒ぐな!!兵藤達みたいに縛り上げるぞ!!」

蜘蛛の子を散らす様に逃げて行く男子生徒を見送った後に会長のお姉さんに向き直る。格上の存在に会うのも慣れちまったなぁ。ルキフグスさん並の強さだよ、この人。いや、悪魔だったっけ。

「生徒会庶務の匙元士郎です。会長より生徒会室に案内する様に言われております。御同行願えますでしょうか?」

オレが話しかけると先程までの笑顔が消えて、観察する様な冷たい視線を向けられる。

「へぇ〜、君が匙君かぁ。本当に人間なんだね。しかも、その歳にしては珍しいタイプの。大戦期以来かな、本当の意味で常在戦場の心構えで動いている人間なんて」

そう言って会長のお姉さんは指を何かをなぞる様に振る。背中に嫌な汗が流れる。今、なぞった何かはオレが本気で隠蔽している奥の手である合宿中に兵藤から奪い取った64倍化を保存している5本のライン。それの存在が全てが知られた。

「グレイフィアちゃんから違和感を聞いてなかったら気付けなかったから誇っていいよ。これでも私、魔王様だもん♪」

冷たい視線から笑顔に戻り、緊張が解ける。警戒は全く解けないが。

「ありゃりゃ、これでも解かないんだ。まあいいや、確認出来たし☆それじゃあ、エスコート、お願い?」

「……こちらになります」

会長の指示通り出来る限り人目につかずに不自然ではないコ
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