旧
4話
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な。ちょっと驚いただけで暴発する。それから停止する物も結界の一部に触れた程度では停められない。3割から4割は最低でも結界に入れないと停める事は出来ない。目を瞑れば止まる。そして重要なのが一度停止した後に外部から力を加えれば動かす事が出来る。最後にわざと結界に捕まった後にオレが動いたのはラインに仕掛けておいたプログラムのおかげだ」
「「「プログラム?」」」
「予め指示を飛ばしておいて時限起動させただけだ。3秒後にオレを巻き取れってな。プログラムを仕込んだのはラインの先端。そこが有効範囲から逃れていたからこそオレはギャスパーに近づけた。以上、説明終わり」
「じゃあ、どうやってギャスパーの神器を躱したんだよ」
「視線の向きと最初にスペック確認したときの基点になっていた位置から大体で逆算して躱しただけだ。発動のタイミングは力むからコンマ3秒で身体の7割を逃がせばいいだけだし、何よりラインで引っ張ってる途中だからオレ自身が停まってもラインの慣性は残ってるからそのまま振られてすぐに動ける様になる」
オレの返答に三人が唖然としていてアザゼルは笑いが堪えられなくなったのか大爆笑する。
「ただの人間がそこまでの芸当をやってのけておいてそれが出来て当然の様に振る舞うとわな。聖剣があったからってコカビエルの奴が負ける訳だ。とんでもないジョーカーが悪魔の元に行っちまったな。出来ればウチに欲しかった位だ。それに随分と神器が変化してるな。そいつは一体なんだ?」
「オレの身体で、大切な物だ」
「身体ね、なるほど。面白い話が聞けた。それじゃあまたな」
ひらひらと手を振って去って行くアザゼルを見送ってから再びギャスパーに向き直る。
「ギャスパー、自分の神器が嫌いか?」
「嫌いですし、怖いです。いつか、自分以外の全てを停めてしまうんじゃないかって」
「それは能力をちゃんと知らないからだ。今日言ったことをちゃんと覚えたなら、怖くはなくなる。使う事に慣れろ。神器はオレ達の身体の一部だ。手足を動かす様に、神器も自由自在に使える様になる」
「でも、嫌なんです!!先輩には僕の気持ちなんて分からないです!!」
「……兵藤、ゼノヴィア、ちょっと離れててくれないか」
「何をする気だ?」
「ちょっとな、あんまり語りたくない昔話だ。ギャスパーにしか聞かせてやれない」
「オレも気になるんだけど、駄目か?」
「そうだな、一生涯エロを断つなら「ご免無理だわ」と言う訳だ。それ位、話したくない事だ」
「それなのにギャスパーには話すのか?」
「話しておかないと後悔するかもしれないからな」
「う〜ん、分かった。匙に任せるよ」
兵藤とゼノヴィアがグラウンドを去って、ギャスパー以外オレの話を聞かれずに
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