旧
4話
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施されており、封印を解除して現れた中身は禍々しい空気を纏った一本の剣だった。
「魔剣アロンダイト。元は聖剣だったんだけど、今は見ての通りさ。君に足りない火力を補ってくれると思う。扱えればだけど。エクスカリバーを無理矢理使ったと報告があったから、それを少し期待している。見ての通り誰にも扱えない代物なんだ。触れるだけで傷つけてくる。他にも報酬は用意しているけど火力と言う面ではこれ以上の物はないよ」
「匙、いえ、貴方に判断を委ねます」
会長は止めようとしたが、オレに判断を任せてくれた。オレはアロンダイトを握る。同時に伝わってくる拒絶の意思と暴力的な力に全身が切り裂かれる。魔王樣方からは、ああやはり駄目かという空気が流れてくるが、会長からはオレなら物に出来るという信頼が感じられる。まあ、確かにエクスカリバーよりは分かりやすかった。エクスカリバーとは質も違う。こいつは人の手によって作られた聖剣だ。だからこそ、こいつが何を望まれて作られたのかは分かりやすい。
「オレの力を受け入れろ、アロンダイト」
ラインを展開すると同時に更に全身を切り裂かれるが、無視してラインを接続して呪詛を吸い上げる。
「これは!?」
「持ち手によって歪んだお前に罪は無い。今此所にお前は真の姿を取り戻した」
不貞の騎士ランスロットによって歪んでしまった聖剣はラインによって真の姿を取り戻す。
「その上で問う!!オレを持ち手と認め、我が王であるソーナ・シトリー様の敵を切り捨てる剣になる事に否やはあるか!!」
反応が若干鈍いな、望んでいるのは王の剣となる事のはずだ。いや、待てよ。それを一度裏切られた上で仲間を斬り殺していたな。ならばこちらのリスクを上乗せだ。
「オレもいずれは悪魔となる。過去が繰り返されるのなら、お前がオレを討て」
その言葉に納得をしたのかエクスカリバーと同様にオレを受け入れる。さてと、傷の手当てと輸血しないと死ぬな。
「お〜お〜、やってるな」
園芸用具を持ってグラウンド横の花壇に行くと会長から報告があったグレモリー先輩のもう一人の僧侶がゼノヴィアに追いかけ回されていた。
「おっ、匙」
「あれがグレモリー先輩のもう一人の僧侶か。なんで女装なんかしてるんだ?」
「えっ!?ギャスパーが男だって分かるのか!?」
「なんとなくな。あいつの纏う空気が嘘を言っている。大抵の者はそういう空気を纏ってるが、あいつの空気は自分の姿を偽ってる奴の空気だ。だが、その姿を楽しんでもいるな」
「そんなのまで分かるのかよ!?」
「ちなみにお前達三馬鹿は全く嘘の空気を纏ってない。もう少し空気を纏えよ」
「空気を纏うって初めて聞く言葉だな」
「おかしくもないだろうが、空気
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