旧
4話
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ためだからね」
「オ、自分がですか?」
「そう、私的な物と公式的な物の二つだ。先に私的な方だけど、これはリーアたんの婚約を決めるレーティングゲームでの活躍とその後のレーティングゲームへの影響から君個人への寄付を合わせた物になる」
リーアたんとはグレモリー先輩の事だろうから無視して
「レーティングゲームへの影響ですか?」
「『話術も詐術も立派な戦術であり武器だ』君の戦果がこの言葉の裏付けを証明し、あのゲームを見た者から伝わり感化された者達の一部が成果を見せたんだよ。先週もランキングに大きな影響が出てね、そういった者の中から君自身への寄付と言うか支度金かな?正式にレーティングゲームに参加する様になった際に小道具に困らない様にと集められた物を日本円に両替した物を銀行に預けた通帳と、大抵の物を仕入れてくれる商人への紹介状さ」
へぇ〜、悪魔でも分かってくれる人はいる物なんだな。それに支度金か。これは他のテクニックも期待されてるってことかな。期待には出来る限り応えたいな、と考えながらルキフグスさんから渡された通帳と暗証番号の書かれた紙と商人を呼び出せるチラシを受け取り、通帳の中を見る。
「うえっ!?」
「どうしたの匙?」
オレが変な声を上げたので会長が心配そうに尋ねてきた。
「えっ、これって日本円ですよね?」
少なくとも0が10個は見えるんだけど。0だけで10個、他にも数字が幾つかある。利子だけで遊んで暮らせるぞ、これ。年利が3%だとしても一年で10億越えとか恐ろしいぞ。悪魔って金持ちが多いんだな。
「そうだよ」
「……レーティングゲームのルールは読み込みましたけど、これだけの支度金を好き勝手使ってかまわないんですか?」
「それを楽しみにしている者が多いみたいでね。無論、王であるソーナ嬢の方針が第一になるだろうから場合によっては別枠でゲームを組まれるかもしれないね」
これだけの予算があれば戦争が出来るな。人間には効いて悪魔には効かないもの、悪魔には効いて人間には効かないもの。色々と調べ尽くさないとな。
「これだけ期待されている以上頑張らせて頂きます」
さてと、とりあえず危険物取り扱いの勉強から始めるか。火薬がちゃんと使えるだけで戦術に幅が持たせられるからな。
「私も楽しみにしているよ。次に公式の方だけど、コカビエル討伐の件だ」
先程とは変わり空気が硬くなった事を感じ気を引き締める。
「聖書にも書かれる程の古参であるコカビエルを討滅した報酬として幾らかだが、君に足りていない物を用意した」
「幾らかですか?」
「話は実物を見てからの方が良いだろう。グレイフィア」
「こちらになります」
ルキフグスさんが取り出したケースには厳重な封印が
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