旧
3話
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来る。光力での強化から魔力での強化に切り替えて、それに上乗せする様にエクスカリバーの力を引き出して身体を強化する。
「おらああああ!!」
地面を蹴って飛び上がりコカビエルに斬り掛かる。コカビエルがつまらなそうに二本の指で掴み取るが、それは計算の内だ。擬態の力でエクスカリバーの刀身から新たに刀身を生やしてコカビエルの目を狙う。これにはさすがに驚いてエクスカリバーを手放して防御魔法を使う。エクスカリバーに注目が集っているうちに透明なラインを出せるだけ出してコカビエルに接続する。
例えエクスカリバーと言う強力な武器が手に入ろうとも、もはや黒い龍脈はオレの身体の一部だ。全力での戦いで全身を使わない理由がない。
グレモリー先輩達はそこら辺がぬるい。ライザーとのレーティングゲーム終了後に言われた事を思い出す。
『ちょっと卑怯じゃない?』
自分の人生がかかっていたはずなのに零れたその言葉はオレを苛つかせた。結界に入る前もちっぽけなプライドから魔王様に援軍要請を出していなかった。命をかけた殺し合いにプライドや常識なんて物は捨てなければならない。格上が相手なら尚更だ。
ラインを接続して分かる。コカビエルは俺たち全員よりも格上だ。だが、絶望的な程格上でもない。今までのオレでも勝ち目は2割程はあった。今はそこに4つの力を持つエクスカリバーがある。そしてラインも繋げた上に十分な光力のストックがある。
ポーカーで言うなら初期の手札がAが2枚に2と3そしてジョーカー、スートは揃っている状態だ。降りる手ではない。勝負に出る手だ。まあ、ブタの状態でも勝負に出ないといけないけどな。
「貴様、何者だ?」
「駒王学園生徒会庶務、匙元士郎。ただの神器使いだよ!!」
自己紹介と同時に50本のラインを伸ばしてコカビエルに接続して光力を奪う。すぐにラインがどう言う物か気付いたコカビエルは光の槍でラインを切ろうとする。その前にラインを引っ張ってコカビエルを地面に叩き付ける。コカビエルもラインを切る事に集中する為か、然程抵抗も受けずに地面に降ろす事が出来た。代わりに透明なライン以外は全て斬り落とされてしまった。
まあ此所が一番の山場だ。天閃で加速すると同時に透明で姿を消す。透明を発動させるとラインも透明となり、コカビエルがオレの姿が見えない事に気付く。位置を誤摩化す為にラインと夢幻を使ってコカビエルに向かって走っている様に見せかけながら、別のラインを校舎の屋上に引っ掛けて跳躍する。コカビエルはラインに釣られてオレに背中を見せている。ある程度跳んだ所で屋上のラインを消して自由落下からの斬撃でコカビエルの片側の翼を全て切り落とす。本来ならこの一撃で真っ二つにしたかったのだが、ギリギリの所で気付かれた。それでも翼を切り落とした事
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