旧
2話
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増やして数の暴力を、それを覆す為に他の動物を調教して配下に、そしてどうすれば自分たちの被害を減らして多くの敵を倒せるかと戦術を編み出してきた」
舞台の上に立つ役者の様に大きく身体を動かしながら注意を集める。足下では更に多くのラインを屋上周辺に配置する。準備を進める為にライザーからまともな思考を奪う為に嘲笑う。
「自分に足りない物を外部から賄う事の何処が悪い?そもそもお前達悪魔は危機感が薄い。特にお前はそうだよ、ライザー。不死という特性にあぐらを掻いて必死になった事などないんだろう。見てれば分かるんだよ、お前は不死と言う特性と上級悪魔の魔力以外は平凡な男だよ」
「このオレが平凡だと?」
「平凡だよ。いや、自分を磨こうともしない男などそれ以下か」
「そういう貴様はどうだというんだ?」
「オレは普通以下だよ。どれだけ自分を磨いた所で普通以上になる事はないし、なりたくもない。オレの目的は生きる事のみ。その為ならどんな汚い手でも使う!!泥を啜ってでも生き残る!!生きると言う意味を理解出来ない貴様に、オレは負けない!!」
同時に準備が終わったラインを一斉にライザーに向けて伸ばす。瞬時に炎でラインを焼き切ろうとするライザーから既に背中に接続しているラインから魔力を吸い上げて不発させ、束ねて強度を増したラインで身体を拘束、そのままエビぞりにしていく。それでもなんとかしようと身体から炎が上がるのを魔力で強化した消火器で消火しながら、空になればそれをラインに持たせて殴りつけ、学園中からかき集めた消火器を次々消費していく。そして、骨が折れる嫌な音が響き、ライザーの身体が消える。
『ライザー・フェニックス様のリタイアを確認。このゲーム、リアス・グレモリー様の勝利となります』
ゲーム終了後、オレは会長に呼ばれて生徒会室に向かう。ノックをすると中から声がかかるので扉を開ける。
「失礼します。何かありましたか?」
生徒会室には会長だけがいつも通りにイスに座っている。
「ゲーム中に少し気になる事があったので、それの確認をと思いまして」
「確認ですか?」
「ええ。その為に最初に謝らなければならない事があります」
「謝る事?っ、オレの過去の事ですか」
確信を持って尋ねると会長は申し訳なさそうに首を縦に振る。
「知っているのは私だけですし、そこまで詳しい事までは調べていません」
「何処まで、知っていますか」
「虐待を受けていた事と、妹さんを亡くされている事です。ゲーム終盤に言っていた生きる事が目的と言うのは」
「たぶん、大体は会長が予想している物です。オレから言えるのはそれだけです」
「いえ、思い出したくもない事を思い出させて、こちらの方こそごめんなさ
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