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2話
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がありまして明日から十日程学園の方を休む事になります。グレモリー先輩達が合宿を行うのでそれに参加する様にとルキフグスさんからも言われていますので」
「ええ、リアスから聞いています。無理だけはしない様に」
「了解です」
「ああ、それと当日は私達も観戦に招待されていますので」
「ますます下手な場面を見せれませんね」
リザインを宣言しようとするグレモリー先輩の口をラインを使って塞ぐ。
「勝手にリザインされては困るんですよ、グレモリー先輩」
拾ってきた消火器の安全ピンを抜きながら屋上に足を踏み入れる。
「ほう、ようやくのお出ましか。ビビって逃げたのかと思ったぞ」
「はっ、誰が逃げるかよ。文句も言えない位に圧勝する為の準備をしてきただけだよ」
「人間風情がいつまでもデカイ口が叩けると思うなよ!!」
「その人間風情に消化剤まみれで気絶させられて投げ捨てられたのは何処のどいつだったっけな?」
オレの挑発にライザーの顔が真っ赤になり、掴んでいた兵藤を投げ捨てる。
「まあ、待てよ。お前に圧勝する為に準備をしてきたと言っただろう。何もしないからアレを見てみろよ」
そう言って校庭を指差す。無論、何もしないはずもなく透明なラインを少しずつライザーに接続していく。
「なっ!?」
ライザーの視線の先にはまだリタイアしていないライザーの眷属がラインの柱に張り付けにされている。
「貴様、オレの眷属に何をした!!」
「ほい、隙あり」
振り向いたライザーの顔面に魔力で強化した消火器を放射する。今回は中身が無くなるまで放射する様な事はなく、ちょっとだけ怯ませる為に放射する。
「何もしないと言っておいてだまし討ちか!!」
「失礼な。見ている間は手を出していないだろうが。それに今はゲーム中だ。話術も詐術も立派な戦術であり武器だ。無論、消火器も。ああ、そうそうお前の眷属だけどな、リタイアにならないギリギリのラインで生命力や魔力を吸い上げ続けさせてもらってる。オレは人間だから魔力を持ってないからな」
説明をしながらも見えるラインを校舎を一周させてライザーの背後から接続する。ライザーの視線は消火器に釘付けになっており、オレの影から新たに伸びるラインに気付く様子はない。
「人間風情がオレの眷属を魔力タンクにするだと!!」
「人間だからこそだ!!」
オレの大声にライザーとグレモリー先輩が驚く。
「オレは人間だ。弱い、弱い人間だ。下級の転生悪魔と比べても劣る力と耐久力、魔力なども持たない。だがな、そんな弱い人間がこの世界において生物の頂点に立っているんだよ。爪も牙も持たない人間は、まず道具を産み出した。道具を使って罠を作り、群れを
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