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1話
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る途中にゴスロリ服の堕天使に襲われた。まあ、最初の軽い会話の内にラインを接続しておいたので一気に光力を引き抜いてダウンさせる。そのまま軽く記憶を漁らせてもらう。こいつらの目的が分かればこれ以上の被害者を防げるからな。
「ちっ、まずいな」
携帯を取り出して会長に連絡を取る。
『どうしましたか、匙』
「帰宅中に堕天使に襲われましたので正当防衛で気絶させてます。ついでに記憶を少し漁ったんですが、奴らの目的が判明しました。グレモリー先輩から伝わってきていた兵藤が接触したシスター、彼女から聖母の微笑みを抜き取る事です。その儀式がもうすぐ始まるみたいです」
『……少し待って、いえ、場所は分かっていますか?』
「町外れの廃教会です」
『では、そちらに向かって下さい。ただし、突入はしない様に。指示があるまで隠れていて下さい』
「了解しました」
まずは目の前の堕天使から情報を更に抜き出す事にする。抱きかかえてベンチに寝かせて、ラインを接続し直す。ほぅ、かなり上の方の堕天使に気に入られているのか。なら、殺すのは無しだな。貸しにしておけば良いだろう。だがオレの事を覚えていてもらっては困るからな。オレに関する記憶だけは完全に吸い取らせてもらう。それから、駒王での出来事の曖昧にしておくか。最後に駒王からすぐに離れる様にメモを置いておけば良いだろう。
そして廃教会に向かう前に、姿を見られても問題無い様に制服を脱いで黒いTシャツに着替え、ゴーグルとマフラーで顔を隠す。次いで、ラインを周囲の家の屋根へと伸ばして手繰り寄せながら跳躍する。着地せずに次の屋根へとラインを伸ばして空を駆ける。
廃教会に到着したオレは少し離れた位置から慎重に不可視状態のラインを廃教会へと伸ばし、中の様子を監視する。地上の教会部分には神父服を着た男が一人だけで、残りは地下にいるようだ。男にラインを接続して更に地下へとラインを伸ばす。地下にはかなりの人数のはぐれエクソシスト、それに翼の数から中級だと思われる堕天使が一人、そして十字架に張り付けにされているシスターが一人。
オレは儀式に使われている呪具にラインを接続して注ぎ込まれる光力を怪しまれない程度に吸い上げる。これで少しは時間が稼げるはずだ。しばらくすると、廃教会の前に兵藤がやってくる。それに続いて木場と塔城さんも追い付き、兵藤に何かを話している。そしてオレにも会長から電話がかかってくる。
『匙、貴方にはオカルト研究会の三人の援護を行ってもらいます。私達はすぐにそちらに向かう事は出来ませんが、後ほど合流します』
「優先目標は?」
『シスターの保護を。ついで主犯格の堕天使の確保、無理なら処分を』
「了解しました」
電話を終えたオレは物陰から姿を現し、オカルト研究会のメ
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