第1話
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「誰にも?」
「変装とかも得意でね。全く区別がつかないほどよ。それを利用して殺して入れ替わってを繰り返して気付かせなかった。本人はしれっとした顔で帰ってくるし、夫がやったって証拠が一切出てこないのよ。本人がやったって言う証言以外がね。援軍の詳細を詰めるように見せて、部下の変装させて詳細を詰めているように見せかけて本人は現地で活動するとか。上司の私とかまで騙して勝手に功を上げるんだから。定期的に勝手に何かやってないかと聞いておかないと、いつの間にか反抗的に豪族が変わってたりするからね」
「どんな化物ですか!?」
「普段は優しいんだけどね。どうしても仕事になると容赦が欠片もなくなっちゃうのよ。部下も直属の間者が10人だけだったし。それ以上は臨時で指揮をとるぐらいで、影から影へ、裏から闇への、裏社会の頂点に君臨してたから。その上で表社会でも普通に活躍してたんだよね。まあ、それ位の功績がないと私達を娶るなんて不可能だったしね」
「どういうことでしょうか?」
「あ〜、こっちの国で説明するなら、出会った頃は私は皇族に近い地位で妹は州牧、夫は妹の親衛隊の新人なの」
「大出世以上じゃないですか!?いや、戦功を考えれば」
「はいはい、考え込むのは後にしなさい。まずは行動」
「はっ、すぐに指示を出します」
「よろしくね。ああ、そうだ、例の件の方はどんな感じ?」
「クラ様のような変わった知識などを持つ者ですな。一人は曹孟徳の元に居るようです。たまに街で見かける程度でクラ様のように表に出るようなことはありませんが、夏侯惇がよく文句を言っている姿は確認されています。おそらくは簪様だと思われます。もう一人なのですが、その、どうも河賊もどきになっているみたいで」
「はい?」
「お頭、また甘寧の奴らが来てやす!!」
「野郎共、全速よ!!矢は全部撃ち落としてあげるから、ケツは気にせず漕ぎな!!」
「「「へい!!」」」
「この積荷を届ければ少しは落ち着くわよ。家族のためにも気合を入れな!!」
部下を鼓舞しながら船尾に立ち、蹴りの風圧で矢を全て撃ち落とす。そして全速の指示を受けた部下たち全員が櫂を握り、タイミングを合わせて漕ぐことによってばらばらに漕ぐよりも少ない力で速度を上げる。船の形も櫂の形も3000年以上先の最先端の物だ。積載量も半端ではない。ここまでしなければこの国では人として暮らしていけない。さすが世に悪行轟く漢民族だとしか言えない。いや、この時代だとどこも似たようなものか。日本は、今は邪馬台国だっけ?それ位原始的か、エジプトとかローマならまだ少しはまともになるんだっけ?あっ、エジプトは属国時代だっけ。
「ローマの属国になっていないとか
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