第1話
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ど、まあ、そういう扱いですよね。
「妖術?こちらではそんな呼び方なんですか。ああ、ちなみにこれは私達の国では少しの才能と勉強さえすれば飲水とか火種に困ることはありませんから殆どの人がある程度までは使えますよ。殺傷力を持たせるには専門の学校に通う必要がありますが」
「学校、私塾のような物かしら」
ああ、なるほど。後漢時代を舐めていた。
「識字率はどれ位?」
「識字率?」
「文字の読み書きが出来るのは一般的な民が100人いればどれ位?」
「ふむ、20もいれば多い方かしら」
「はぁ〜、未開地よりはマシ程度。そうなると他国の言語はほぼ国境に数人って所か。はぁ〜、時代まで飛ばされてるね。どれだけ過去に飛ばされたのか」
「全く訳が分からんがバカにされたのは分かる」
「姉者、落ち着け」
黒髪の女性が姉ということはそっちが夏侯惇か。じゃあ、こっちが夏侯淵ね。
「バカにしたわけじゃなくて事実を言っただけ。服装や武器を見ればどれぐらいなのかは分かるよ。服が自然由来の物だけで一般の兵士の武器は剣や槍、弓が少々に移動は徒歩と騎馬、私達の国とは大体3000年強の差があるよ」
「3000年ね。その差はそれぐらいなのかしら」
「あ〜、質問は最後にまとめて聞くから途中で邪魔をしないで。まず、全人口、役所で登録されている人数は国内だけで230億人、登録されていないのを合わせると30億ぐらいのブレがあるかな。それだけの人数が飢えることはまず無いぐらいに食料は豊富。戦争が起こるとだいたい40億は死ぬかしら。武器は白兵戦時はブラスター、銃、もなさそうね。後で実物を見せてあげる。基本は艦隊戦、大きさは色々だけど、一番小さいのでコレぐらいかな」
あまり得意ではない土系統の魔術で一番小さい駆逐艦の形を作り出す。小さいと言っても全長120m、全高50m、全幅30mほどある。
「識字率は98%、100人中98人が読み書きが出来て、そのうちの半分以上が他国の読み書き会話が可能。まあ、そんなことをしなくても道具を使えば簡単に話せるし、変換もできる。この世の理もほとんどが解明されているから迷信なんてものはほとんど存在しない。どうせ地動説も、この大地が球体であることも知らないのでしょう。この世に世界の果てなんてものは存在せず、ある意味で閉じられた世界。私達はその閉じられた世界のすべてを、空をも征し、星を征し、銀河を征そうとしている。今のをどこまで理解できましたか?」
どうやらほとんど理解できていないようですね。それでも何とか理解しようと曹操と夏侯淵はしている。夏侯惇は重度の脳筋みたいだね。
「前半は、まあ、突拍子もない事だけどまだ理解できるわ。だけど後半はこちらと隔絶しているということだけは分かる程度ね」
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