ガンダムW
1662話
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る。
だとすれば、連合軍に忍び込んでるだろうスパイから情報を得た……といった感じじゃないのか?
「どうやって俺達がここを通るというのを知ったんだ? 連合軍がここを通るのであれば、その可能性に賭ける事も出来たかもしれないが、今回はあくまでも俺達シャドウミラーがいるのを見越しての話だったんだろ?」
ましてや、俺達がこの宙域を通ると……いや、ピースミリオンの下に向かおうと決めてから実際に出発したのは翌日。そして出発してから何日か経ってはいるが……
そこまで考え、ふと思いついた。
「もしかして連合軍の通信を盗聴しているのか?」
普通であれば、とてもではないが出来ない事だ。
それこそ、この手の通信には何重にもプロテクトが掛けられているのだから。
だが、今回はどうやってかは分からないが、その通信を傍受したのがガンダムを開発出来るだけの技術を持ったドクトルSであり、更に悪い事に俺達が乗っている軍艦は相当に年代が古い。
つまり、軍艦に乗せられているコンピュータの類も相応に古い代物という事になる。
そのような事情が幾つも重なり……結果として、この艦からD-120コロニーに送られた通信を傍受し、暗号を解読したのではないか。
そんな俺の予想は、ドクトルSの目が小さく驚きに見開かれたのを見れば、正解だったのだろう。
「ほう、よく分かったな」
「……それで、こうしてわざわざ俺達に接触してきたという事は、シャドウミラーに入隊を希望するのか?」
「うむ。……ただし、全員ではないがな。この艦ともう1つの艦には、シャドウミラーに入隊したいと考えている者と、連合軍に降伏したいと思っている者がいる。シャドウミラーには、その者達の仲介を頼みたい」
「なるほど」
普通に連合軍に降伏するだけでは、厳しい取り調べが待っている可能性がある。
勿論俺達シャドウミラーが間に入って仲介しても、取り調べの類はなくならないだろう。
だが、強引な……それこそ暴力的と言ってもいいような取り調べは、シャドウミラーが間に入った以上は出来なくなるし、それ以後の待遇についても俺達が間に入ったのと入ってないのとでは大きく違ってくるだろう。
そう考えれば、ドクトルSの考えは理解出来ないでもない。
もっとも、軍人がある程度この軍艦と隣の軍艦に乗っているのは、俺も予想出来ていたが。
そもそも、軍艦を動かすには専門の知識が必要になる。
それこそ、この軍艦やもう1隻の軍艦のように旧式であれば余計にそうだろう。
「この脱出騒ぎに関わっているのは大体何人くらいで、シャドウミラーに合流しようとしているのは何人くらいだ?」
「2隻合わせて、大体80人程。その中で20人程がシャドウミラーへの合流を希望している」
「……20人か。人が多くなる
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