ガンダムW
1662話
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なり本拠地のX-18999コロニーから逃げ出した事により、バートン財団は評判が悪い。
ましてや、デキム本人にはトレーズやゼクスのようなカリスマがある訳でもなく、原作でデキムが傀儡としていたマリーメイアも、その血筋の根拠となるトレーズはロームフェラ財団でも世界国家でもなく……今はまだOZの代表という立場でしかない。
そんな風にカリスマ性が足りないだけに、バートン財団が本拠地を捨てて逃げ出したというのは連合軍も若干脚色してではあるがメディアで露出させている。
そうなると、ただでさえ人数の少ないバートン財団にとって、余計に不利になる訳で……そんなバートン財団を見放して脱走兵になる奴が出て来てもおかしくはない。
実際、連合軍は何度かバートン財団から脱走してきた兵士を保護し、そこから情報を得てバートン財団の隠れ家を襲撃したらしいし。
もっとも、当然の事ながらデキムの周辺は信頼出来る面子だけで固めてあるのか、襲撃出来たのはバートン財団の中から見てもいつでも切り捨てられるような場所でしかなかったみたいだが。
ともあれ、そんな風に脱走兵が出ているバートン財団だが……ドクトルS達をそう簡単に逃す事が出来るとは思えない。
普通の兵士ならいなくなっても戦力的な影響は微々たるものだが、ガンダムを開発出来るだけの技術を持っている科学者の集団だ。
新型MSを開発させるなり、本人的には絶対にやりたくないだろうが、MDの改修や分析のようにやるべき行為は幾らでもある。
……そう言えば、バートン財団の科学者達がこうして大挙して脱走してきたって事は、サーペントはどうなるんだうな?
ああ、でもサーペントは元々連合軍が対MD戦闘を念頭に置いて開発していた機体に、ヘビーアームズの技術を流用して完成した機体だ。
つまり、MDがまだ完全に広まっておらず、ましてや連合軍もMDを使っているとなると、開発すらされない可能性もあるのか?
ともあれ、少なくても今のバートン財団でサーペントが運用される心配はしなくてもいいのだろう。
「どこに行くか、か。……何故私達がここにいたと思う?」
「は? いや、偶然じゃないのか?」
「残念ながら……いや、この場合は幸いにもというべきか、違う。私達が庇護を求めることが出来る勢力というのは、非常に限られている。……まさか、プロフェッサーGや老師Oまでもがシャドウミラーに匿われているとは思っていなかったが」
「その言葉から考えると、まさか俺達が来るのを待っていたのか?」
「うむ。……もっとも、正直なところ一種の賭けに近かった。実際、もう数日の間ここで待っていて駄目であれば、他の場所に向かうつもりではいたのだが」
その言葉を聞く限り、ある程度俺達シャドウミラーの動向は理解していたが、それは完璧ではない。そういう事にな
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