伝言
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「お帰り、ユナ。お疲れ様」
『えへへ……あれ、レインちゃん? どうしたの?』
助手席に突如としてユナが現れるが、エイジと呼ばれた青年は特に驚くことはなく車を走らせる。ただ、ユナが後部座席で横たわっているレインに反応したことは、どうやら予想外のことだったようだが。
「レインさんは僕たちに協力してくれなくてね……あの子と、友達だったっていうのに」
『ふーん……よく分からないけど、大丈夫なの?』
「ユナが心配することじゃないさ」
涙を流して横たわったままのレインに、ユナが涙を拭うように指を添わせた。もちろんARの存在である彼女には、実際に涙を拭うことは出来ないのだが。
『なら歌を歌うわね! 早くレインちゃんが元気になるように!』
不満げに自らの指を見ていたユナだったが、すぐにその発想へと行き着いた。自分が現実に干渉する手段は、それしかないのだから。
「ああ、そうしてやるといい……」
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