第77話 復活
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容で暴走事故が起きるわけがありません!
関係者が手を加えたとしかー
はぁ〜〜
君はもっと優秀な子だと思っていたんだけどねぇ......
学園都市のお荷物である『置き去り(チャイルドエラー)』が科学に貢献したんだ
いい事じゃないか
木山は目を赤くしながら教卓の少し段が高い場所で土下座をした。
押し殺していた、押さえ付けていた感情を爆発させつつ謝罪し続ける。
「あれの正体は君達のAIM拡散力場を意図的に暴走させて条件をリストアップする実験だったんだ。君達の身体にどれだけ負担が掛かるか考えられずに」
常に冷静に対処していた担任の狂乱ぶりに教え子達は圧倒されているが、地獄道だけは怒りに満ちた表情で黒い棒を出現させると木山を貫こうと走りだした。
「!?」
咄嗟に修羅道が止めに入り、木山に当たる寸前で止まった。
「ふざけるなよ......僕達はモルモットだったのか!?」
「すまない......本当に」
「落ち着け地獄道......先生も知らされていなかったんだ」
「......」
坊主頭の餓鬼道がゆっくりと鎧を揺らしながら木山に近付いてきた。
「どんな償いでもするつもりだよ......私達は君達を絶対に見捨てたりしない」
「先生」
「「「!?」」」
すると不意に脳内に映像が流れてきた。まだ髪が今よりも短いが目に隈を作り真夜中にも関わらず、必死に書類を作成している木山の姿が観えてきた。
書類を印刷するとホッチキスで留めて内容を確認している。
よし、前回のは却下されてしまったが今回なら行けるはずだ
あの子達を恢復させる手立てはきっとある
目が覚めたら何と声を掛けよう
春眠暁を覚えず だな
と教員らしくしてみるか
却下
前は感情に走り過ぎていたようだ
もう少し理論を固めてから
一緒にご飯を食べに行きたいものだ
却下
人体実験は倫理的に許されるものではない
人権があるから社会に訴え掛けるように
先生は今日誕生日を迎えたぞ
去年の絵はちゃんと残してあるから
却下
何故だ?
何故受理されない?
何故あの子達は冷たい箱の中に入れられているんだ
お願いだ......返してくれ
却下
全て仕組まれていたのか?
統括理事会もグルだったのか?
受け持ちの教授に訴えても無視されて雑用を多めに出される
間違っている
却下
信頼出来る友人に相談してみる事にした
署名運動や申請を手伝ってくれるみたいだ
あまり最近寝れていないな
薬品の匂いが強くて離れない
却下
友人が理事会に密告したみたいだ
警告文が届いてしまった
今の研究場所が無くなってしまった
誰も信用できないな
2回目の誕生日を迎える
絵を見ながら缶詰を食べる
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