第77話 復活
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突き刺さんばかり威嚇する。
「っ!?」
「随分やつれましたね。研究者として成功してお忙しいみたいですか?私達を踏み台にして」
「ち、違う!私は」
「最初からそうだったんですね。ゼツから色々聞きましたよ。嫌々私達の教師役を引き受けたと......研究に専念したかったんでしょう?」
「!?」
ゼツ!
あの男め......
「チャイルドエラーはモルモットですか......大層立派な考えですこと」
「こんな事なら似顔絵なんて描かなきゃ良かったわ」
「!?......」
カチューシャの少女の後ろからゾロゾロと片目に輪廻眼を開眼したかつての木山の生徒が近付いてきた。
そうか......
そうだった......
知らされていないとは言え、この子達にしてみれば私も加害者の一員だ
いくら子達を助けようと奔走しても結果が出なければやっていない事と同じだ
私も共犯だ......
これが罪ならば甘んじて受けた方が良いのだろうか
それであの子達の気が晴れるのならば
「っでどうすんだ?木山先生を殺した後は?」
「修羅道......僕達の怨みはこんなものでないよ」
「反論するなら相手の言い分を聞けって先生から教わっただろう。このまま刺すって言うんなら例えアンタだろうが俺は遣り合うぞ」
赤いジャージを着た少年が天道の黒い棒を掴んで下げさせた。
「裏切りか?」
オレンジ色の鎧を着込んだ坊主頭の餓鬼道が腕を組みながら前に出た。
「いんや、納得できねぇんだ......1年間同じ教室に居たのに木山先生は俺達と初めて向き合ってくれた......だから納得なんかできねぇ」
「「!!?」」
木山の胸の奥で熱いモノが込み上げて来た。わずかばかりの時間だったが少しだけでも伝わればと思っていたが......もう大人だ
「私も修羅道に賛成かな。事情も話さないで行ったら私達もあの人達と同類になるし、今までの事で木山先生は嘘を吐いていないよ」
青いパーカーを着た人間道が指先に力を込めて天道を説得し始める。
読心術を使いこなす人間道は具に能力を発動して怪しい動きがないか観察していた。
天道は黒い棒を仕舞うと一歩下がり、餓鬼道と地獄道に目で指示を出す。
構えを解く3人の様子を見届けると修羅道は腕を頭の後ろに持って来て細い目でニコッと笑う。
「木山先生.....あの日に何があったんですか?」
木山は悪夢のような1日を思い出していく。思い出す度に記憶はより強烈な方に歪曲して思い出して身の毛がよだつ思いだ。
「すまなかった......私も聞かされていなかったんだ」
なぜっ......!
何であんな事になったんですか!?
さあねぇ
事故ってのは予測できないから起こるわけだし
嘘です!
あの実験内
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