第77話 復活
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するかのように覆い始める。
蒼色の人魂が身体に入り込むとサソリは天地がひっくり返るような衝撃を受けてあまりの苦痛に顔を歪ませた。
「がああああ......あた!!」
「!?サソリ、サソリー!こんな状態でただ見てるなんて出来ない!」
御坂は速攻で雷を溜めると変貌しつつあるサソリに向かって一直線に走らせるが直撃してもめぼしい結果が得られずにただ塵が舞い上がるだけに止まる。
サソリを覆い隠した塵芥から黒髪の鎧武者が出現しボロボロと崩れては再生し、崩れては再生を繰り返して次第に安定して行った。
「ぐあああ!!......はあはあ」
「!!?」
そこにサソリの姿は無く、禍々しいエネルギーを撒き散らしている長髪の男が首をポキポキと鳴らしていた。
「......?」
「久シブリダナ......マダラ」
「ゼツ!貴様.....良くも俺を謀ったな!」
長髪の鎧武者が左腕を振り上げて黒ゼツの首を取ろうとするが黒ゼツが印を結ぶと金縛りのように鎧武者の男の動きが止まった。
「全テヲ知ッタカ......ヤハリ時空ガ捻レテイルラシイナ......ダガ」
「ぐ......が!?」
黒ゼツはスライム状になると鎧武者の身体半分に腕を突き刺して体表に毛細血管のように拡がると時空が歪み始めてガラスが割れるような音が聴こえると御坂は膨張するチャクラに吹き飛ばされた。
サソリの身体を依り代に学園都市に復活を果たしたうちはマダラ。
「「??」」
湾内と佐天だけは空気が張り詰めたのを感じると妙な胸騒ぎを覚えた。
まるで大切なものを失うような、果てしない絶望がやってきそうな狂うほどの胸騒ぎ。
「サソリ?」
学園都市上空では観測史上類を見ない程の渦が発生しており、黒い雷が渦の中心に集中し中から腕を組んで世界を見下している万華鏡写輪眼を光らせたマダラが姿を現した。
「クク......影十尾計画ノ始マリダ」
******
研究の時間がなくなってしまった
本当にいい迷惑だ
赴任してから月日が流れ秋になり生徒達で企画してくれた自分の誕生日を祝ってくれた。
クラッカーを鳴らされ、ちょっとした花束をプレゼントしてくれた
白衣を取られて、追いかけたり
雪が降れば、雪だるまを作ったり
雪合戦で雪玉をぶつけられたり
自分の目つきの悪い下手な似顔絵を見せられたり
全く......良い迷惑だ。
そんな日常も悪くないなと思っていた頃に運命の日がやってきてしまう。
AIM拡散力場制御実験
長い期間をかけて何度も繰り返し準備してきた
何も問題はない
これで先生ゴッコもおしまいだ
「怖くないか?」
実験用のカプセルに入る生徒に声をかける。
「全然!だって木山センセーの実験なんでしょ?センセーの事信じてるもん、怖
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