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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第77話 復活
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に飲み込んでしまった砂を吐き出していると目の前に黒いユラユラとした影がこちらに気付いてネバ付いた笑みを浮かべている。

「来タカ」
「ララをどうしたのよぉ!」
「クク......会イタイナラ会ワセテヤロウ」
黒ゼツが半歩だけ横にズレると地面に縫い付けられているサソリが必死に身体の呪縛を取ろうともがいていた。

「ゼツ......貴様」
「此処マデ計画ノ邪魔ヲシテ来タナサソリ......ダガ、最後ノ最後デ役ニ立ツ」
サソリは燃えるように万華鏡写輪眼を開くと最後のチャクラを溢れださせて影から伸びる平面の腕を黒溜まりに落とさせた。
拮抗したかのように反発するとサソリの術の力の方が上らしく下方へと向かう。
「はぁぁぁー」
「......」
黒ゼツは印を片手で結ぶと影縛りを強化していく。
「ぐぅ......がぁ」
「借リ物ノ身体デ良ク堪エルナ」
「......ゼツ」
「?」

サソリは盛り返してきた影縛りに反抗するように辛うじて腕を動かして印を結ぶとゆっくりと口を開き、ゼツに話し掛けた。
「ここは......オレやお前が居て良い世界じゃない......そこに居る御坂達も関係ねぇ......元の世界に帰れ」
「......」
「頼む......見逃してやってくれ...,,.オレはどうなっても構わないから」
サソリは強くなり続ける縛りに耐えながら硬直した状態で頭を下げる。

「サソリ......バカ言ってんじゃないわよ!アンタも一緒に戻るんでしょ」
御坂は最大出力でレールガンを放とうとするが......

ピッ
バヂィッ!
「!?ッ」
食蜂がリモコンで御坂の頭に干渉しようとするが電磁バリアで弾かれて電撃が宙を走った。
完全なる不意打ちに御坂の溜めていた電撃が四散して前のめりに転んだ。
「痛ーーーーッ!?な、何すんのよ」
「バカなのかしらぁ!あの状態で能力使ったらどうなると思ってんのぉ!!」
食蜂から言われて初めて気付いたが、ほぼ黒ゼツとサソリは一直線に並んでおりレールガンを放ったら間違いなくゼツは避けて動けないサソリに当たってしまう。

「っ!?」
「少しは頭を冷やしなさい......それに陰謀力なら圧倒的にあっちが上!無策で突っ込んだら負けるのは目に見えてるわよぉ」

「ホウ......中々冷静ダナ......ダガ、コレマデダナ」
微かな抵抗をしているサソリに対して黒ゼツが砂漠の大地に掌を付けると文字列が迸り、サソリの周囲を囲み出した。
「!?」
「サアテ......最高ノショーヲ始メヨウカ」

黒ゼツは印を結ぶとニタニタ笑いながら歴史上最悪の術を解放した。

穢土転生の術!!

膨大な情報がまるで生き物のように唸りだすとサソリの身体に塵芥が集まり出して何か決まった形に変容
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