第77話 復活
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突如として出現した闇の中に飛び込んだ御坂と食蜂だが真っ黒な空間に立方体が浮かんでいる奇妙な世界に振り落とされた。
「痛いぃー!」
「あだ!」
食蜂が着地に失敗したようでしこたま尻餅をついた隣で御坂が頭をぶつけて悶絶して足先を伸ばしてジタバタして痛みを和らげようとしている。
「ここ何処?」
「知らないわよぉ」
「はぁ!?知っているから飛び込ませたんじゃないの!」
「前は外で見ただけよぉ。中までは知らないし」
「何よそれー!......けどここって何処かで」
真っ黒な空間に白く浮き出たような空間に御坂は見覚えがあるかのように立方体の下を覗き込んでみる。
下にも立方体が理路整然と並んでおり、その下にも、そのまた下にも奇妙な立方体が並んで浮かんでいてずっと先の仄暗い向こう側まで見えている。
試しに立方体に電撃を放って傷付けるてカケラを手に入れると立方体と立方体の間から摘んで落としてみるが......
ヒューーーーーーーーーーーーーーーーーーー..........
「そ、底に当たった音がしない」
「やっばぁ」
「ってこんな事している場合じゃないわ!サソリはどうなったの......!?」
下ばかり見ていたが何か大きな影が2人を覆い出して、すぐ上の立方体が自由落下してきた。
「な、なな!」
「!?」
御坂は咄嗟に食蜂の手を掴むと立方体の上からギリギリ飛び出すと電撃の力で側面にプラスとマイナスにより接着する。
御坂は踏み止まったが食蜂だけは振り子の原理に従い壁面にぶつかるように運動してしまう。
ポワンッ
食蜂の豊かな胸がクッションの役割をして衝撃を吸収してゆらゆらとしながら上を見上げた。
「ふ、ふーん!豊かな胸が有って助かったわぁ。御坂さんだったら即顔面強打よねぇ」
「手を離したろか!」
「とりあえず上に行ってくれるかしらぁ」
「ったく!一回貸しだからね」
顎で御坂の上を指し示されるが御坂自身もそのくらいしか打てる方法が見つからずに食蜂の腕を掴んだまま3点で磁力を操り慎重に能力を制御して昇ろうとするが......
グラ!
不意の浮遊感に御坂は能力発動をミスしたかと思ったのだが掴んでいた立方体が落下し始めて今まで整然と並んでいた立方体が次々と上から落下して来て見えない地に向けて加速していく。
「い、いいぃー!?」
「どうなってんのよぉ!?」
落下を続けながらも御坂はポケットから探り当てるようにコインを取り出すとバチバチと発光させてレールガンを真下に向かって太く発射した。
落下のスピードは弱まり、次第に底なしだと思われた大地が姿を現した。
赤い砂粒が占める砂漠地帯で立方体はめり込むように止まると反動で磁力が途切れて砂の上にほっぽり出される。
「ぺっぺ......!?」
御坂が不意
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