一章エピローグ〜俺、ロリコンになりました〜(52話)
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ってくれよ」
先輩はそう言って、この場から去っていった――次に出会った時、また殺し合う関係に戻っているかもしれない。俺は白を守れれば、人類そのものはどうなっても良い。そう思える。
苦しみの魔王が暴いた記憶が確かなら――俺は即席クローン人間の可能性が高いのだ。人類を守るために生産された道具。
だが、俺は一人の生きた人間だ。人類が俺を使い潰そうとするならば、魔族に寝返っても良い。
問題点があるとするならば――
「お師様ー!お花見つけましたよー!なんか高そうな花ですー!なんか口があってネズミとか食べてましたよぉー!」
俺が愛した小さな女の子は、正義馬鹿なんだ……俺が魔族陣営に寝返ったら、彼女が敵になってしまうだろう。無邪気で可愛くて度胸が凄くて、あと、持っている花が、なんか大きくてウネウネ動いて、花の中央に牙がズラリッと並んでいる。そんな植物を白が持っている――
「それは魔物だぞ!?誘導弾!」
俺の魔力の弾丸は、花を模した魔物を一撃で粉砕した。最近、毎日、白とチューしているおかげで、無詠唱の魔力弾の威力が激増してすごい。
特に怪物の弱点部分を攻撃しなくても、貫通して倒せるのだ。
しかも倒せばゴールドアップルが出てくる雑魚ではなく、メロメロンという超高級メロンが出てくる魔物相手でも、この威力である。
「わぁー!美味しそうなメロンが出てきました!これをお墓の前で食べましょう!きっとお祖父様が喜んでくれますよ!決して、僕が食欲を抑えきれず食いたいとか、そういう訳じゃないんです!」
「ああ、そうだな……白が幸せだったら、ブラドさんも大喜びで天国で踊っているだろうさ……」
俺がそう言うと、白がメロンを地面においた。最近の彼女は魔氷剣で包丁を作り出して、それで調理する事が多い。武器の平和利用ができる銀髪ロリはそうはいないだろう。
だが、料理の前に、白が可愛く片目を瞑ってウインクして――
「あ、そうだ、お師様……僕の初めてを奪って、毎日チューしているんですから……ちゃんとセレブにしてくださいね?これを言うのをずっと忘れてました!
責任を取らなかったら、指の骨を全部折りますよ!」
こうして俺は
ロリコンになった。
一章 おしまい
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