暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン handle a system
OS編完全版
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今でも時々夢に見ることがある。あの城で出会った一人の少女の事を。皆の前で歌い続けた一人の少女。あの少女と最後に話したのはいつだったんだろう?

世界初のVRMMORPGソードアート・オンライン、通称SAO。このゲームが平和だったのはわずかな間だった。開発者である茅場昌彦によってログアウト不能のデスゲームとなってしまった。閉じ込められた一万のプレイヤーはそれぞれ、クリアを目指し剣をとるもの、助けを待ち籠るもの、勇敢に戦い命を落とすもの、絶望に負け自ら命を絶つもの、さらにはプレイヤー同士で命を奪い合うものさえいた。そして最終的に四千人が命を落としたが、デスゲーム開始から二年がたったころ、一人のプレイヤーの英雄的行動によってSAOはクリアされた。生き残った者たちはSAO生還者として今を生きている。

どこかの会社の中
一人の男が暗い建物の中を歩いていた。その男はある部屋につくとその部屋の前につけられたプレートを何かをつぶやきながらなでる。部屋に入りその男はカバンからPCを取り出す。部屋に明かりをつけると巨大なサーバーが。怪しく光っていた。


その日リュウヤは菊岡に呼ばれとある場所に来ていた
「やっと来てくれたねリュウヤ君」
「いきなりこんなところに呼び出さないで下さいよ・・スグ達誤魔化すの大変だったんですよ」
「それはすまない・・お、君も使っているんだねオーグマー」
菊岡がリュウヤの顔につけている機械を指差す。
ーーAR型情報端末オーグマー。最近世間ではこのオーグマーが人気を博している。リュウヤの通う生還者学校の生徒にも無料配布されておりリュウヤも使用している。
「オーディナルスケールというゲームを知っているかね?」
オーディナルスケール。オーグマーで遊ぶことができるARMMOだ。プレイすることでランキングが上昇しそれに応じて色々なクーポンやサービスを受けることができる。
「一応俺もやってるからある程度は知ってるさ」
「ある程度・・ね」
菊岡もオーグマーを起動してリュウヤのランクを見てみる。そこに表示されているのは137という数字。
「一応どころか結構やっているんだね」
「それよりそれがどうしたんだ?」
「ああ、実は最近変な事件が起きているんだ」
「変な事件?」
「オーディナルスケールのサービス開始から五日目、ある一人のプレイヤーが体調不良で病院で検査を受けた。その結果ある記憶が抜け落ちていた。また似たような案件が他に五件ほど報告されている」
「ある記憶?なんの記憶だ?」
「アインクラッド」
その言葉にリュウヤは反応を示す。4000人もの死亡者を出した最悪のテロ事件。その事件の舞台となったのがアインクラッドだ。
「そのプレイヤーは全員アインクラッドで生きたという記憶を全て失っている。更に彼らは全員オーディナル
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