ガンダムW
1660話
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していたのだが……それを邪魔するかのように、通信が着信した音が響き渡った。
「また、後でな」
「もう」
不満そうな表情を浮かべる綾子だったが、それでもここで通信に出ないという選択肢がないというのは、理解しているのだろう。大人しく俺から離れる。
離れていく温もりを惜しいと思いながら、通信機のスイッチを入れる。
すると映像モニタに映し出されたのは、この軍艦の艦長を任されている人物だった。
確か階級は中佐とかその辺だったと思う。
『お休みのところ、申し訳ありません。ですが、少し厄介な事態になりまして』
「どうした?」
『はい。実は、私達の進行方向に未知の勢力の存在が確認されました』
「OZか? バートン財団か?」
『分かりません。ですが、連合軍でない事は確実です。戦力はまだMSが発進してないので確実な事は分かりませんが、それでも軍艦が2隻いるのは確実です』
「2隻? ……少ないな」
この時代、軍艦というのは基本的にMS運用母艦的な意味を持つ艦が殆どだ。
以前俺達が乗ったような戦艦らしい戦艦もないではないが、それでもかなり数は少ない。
MS全盛期の影響なんだろう、多分。
『はい。今のところは向こうに見つかってはいませんが、このまま進めば間違いなく見つかります。どうしますか? 面倒を嫌うのであれば、遠回りをするという選択もありますが』
「いや、出る。OZやバートン財団なら、少しでも戦力は減らしておきたいからな」
『分かりました、すぐに用意させます』
そう告げ、通信が切れる。
「綾子」
「分かってる」
俺が最後まで言わずとも、綾子は頷いて立ち上がるのだった。
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