ガンダムW
1660話
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……何よ、突然。いい機体だと思うわよ? もっとも、私はエアリーズとトーラスしか知らないから、何とも言えないけど。……ああ、一応リーオーにも少しは乗ったか」
「機体の反応速度……遅れてきてるんじゃないか?」
「それは……」
俺の言葉に、綾子は沈黙する。
元々、半サーヴァントである綾子の身体能力はこのW世界の人間とは比べものにならない程に高い。
そうなれば、当然エリートであっても結局は普通の人間が使うように設計されたMSは、どうしても綾子の身体能力に反応する事は出来ないのだ。
もっとも、それを言うなら五飛やデュオと比べても綾子の身体能力は圧倒的なので、ガンダムに乗っても反応が鈍いという事にもなりかねないんだが。
それでも量産型MSのトーラスと高性能機のガンダムでは性能は大きく違う。
……ただ、ガンダムのコックピットって完全にデュオや五飛に合わせた設計になってるんだよな。
つまり、大人が乗るには多少狭い。
この多少というのが、操縦する上ではパイロットに対して大きなストレスになる。
完全にコックピットに乗り込む事が出来ないのなら諦めもつくだろうが、少し無理をすれば問題なく入るのだ。
そして操縦すれば、機体の激しい挙動にコックピットの中で身体をぶつける事になる。
「トールギスの方に本格的に慣れておいた方がいいのかもしれないな」
「……まあ、トールギスを使わせてくれるんなら、あたしも嬉しいけど。アクセルはいいのか?」
「俺の場合、ウイングゼロがあるからな」
「ああ、ハワード達に開発させてるっていう……けど、すぐに出来るものじゃないんだし、何かあれば暫くはアクセルがトールギスに乗るんだろ?」
「そうなるな。けど……膠着状態が続けば、その何かが起きる可能性は遅くなる筈だ」
その膠着状態を続けるのが、俺な訳だが。
……ああ、そうだな。そろそろもう1度どこかにバルジを出しておいた方がいいか。
幸いというか、今の俺はこうして軍艦に乗ってピースミリオンが隠されている月の裏側まで移動中だ。
つまり、普通に考えればこれ以上ない程のアリバイがある。
「そうだな、そうするか」
「……また何か妙な事を考えたの?」
「別に妙な事って訳じゃないさ。ただ、ちょっと……な」
「アクセルの場合、そのちょっとっていうのが信用出来ないんじゃない」
ジト目を向けてくる綾子。
まぁ、今までの自分の行動を考えれば、それは否定出来ない事実でもある。
「そうか? まぁ……そうかもな」
「アクセルの事は心配してるんだからね。何があっても大丈夫だとは思うけど、それでも……」
そう言い、肩に頭をもたれさせて体重を預けてくる綾子。
その綾子の肩に手を置き、俺と綾子は2人だけの時間を過ごす。
過ご
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