暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十話 身体の傷、心の傷
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
。
アスカはなのはの前まで歩み寄り、敬礼する。
「先ほどは出過ぎたマネをして、申し訳有りませんでした!」
「え…何の事?」
何の謝罪なのか分からず、なのはは聞き返す。
「模擬戦への乱入及び、危険行為です。勝手な事をしました」
スターズとフェイトの模擬戦の最中に乱入して、それで大怪我をした事への謝罪であった。
それを理解したなのはが頷く。
「そうだね。少し叱っておかないといけない事だね。昇格試験の時にも言ったし、アグスタの時もヴィータ副隊長からの注意はあったよね?」
口調は静かで、叱ると言うよりは諭す感じでアスカに語りかけるなのは。
「はい、仰る通りです」
アスカは言い訳をしなかった。
「何であんな事をしたのか、聞かせてくれるかな?」
あくまで静かに、優しく訊ねるなのは。
「……あの時、飛び出さずにはいられなかったんです。ティアナの暴走を止められなかったのはオレの責任です。無茶していたのは知っていたのに、止める事ができませんでした。だから…」
「だから身体を盾にしてティアナを止めた。ティアナがフェイト隊長を傷つけたら、きっとまた自分を責めてしまうから、だね?」
なのはに先に言われて驚くアスカ。
「もちろん、本気のハラオウン隊長なら充分対処できたでしょうが、それじゃ意味がないんです」
「仲間が止めなくちゃいけなかった。間違った事を正すのが仲間だから。スバルはティアナに全幅の信頼をおいているから、諫めるなんてしないだろうし、エリオとキャロにそれを求めるのは酷。だからアスカ君が止めないといけないと思ったんだね?」
またもや先に言われてしまい、アスカは黙ってしまう。
「アスカ君の言いたい事は分かるよ。でも、だからと言って自分を危険にさらすような事は容認できません」
「はい……」
なのはは、アスカの事を心配している。それが分かるから、なんの反論もできない。
「でも、それだけじゃないよね?」
「え?」
なのはの言葉に、アスカは思わず聞き返してしまった。
自分の行動理由は、全てなのはが言ってしまった筈だった。
にも関わらず、他の理由があるように言われている。
「仲間思いってだけの行動じゃないよね?」
なのはの言いたい事が分からず、アスカは戸惑ってしまっている。
「悪いとは思ったが、少しお前の事を調べさせてもらった」
シグナムが話に入ってくる。
「……」
「6年前に陸士099部隊長、ドミニク・ディゼル三佐の養子として引き取られると同時に入局。1年後、山岳訓練中に山崩れに巻き込まれ、全治3ヶ月の大怪我を負う。今から3年前には、オルセアで警備任務に赴き、これを完遂」
「……」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ