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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十話 身体の傷、心の傷
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そのままスバルに問いかける。
「え?」
アスカの意図が分からず、スバルは思わずアスカの方を見た。
「アクセルでも、フォトンランサーでも、デバインバスターでもない。何でティアナの……ランスターの魔法だったんだろうな?」
模擬戦の時、なのはが撃ったクロスファイヤー。
他にも魔法はあったのに、なぜなのははクロスファイヤーを選んだのか?
アスカはそれをスバルに問いかけた。
「……分からないよ」
憮然とした態度でスバルが答える。それがアスカの癇に障った。
「ふざけるな!どんな気持ちで隊長が撃ったと思ってるんだ!」
感情を爆発させたアスカは詰め寄ると、左手でスバルの胸ぐらを掴んで壁に押しつけた。
「ちょ…やめてよ!」
スバルが抵抗しようとするが、
「隊長……泣いていたんだぞ!」
その言葉を聞いて、スバルが固まった。
「え…うそ…」
「なんで泣いていたんだろうな、スバル!お前はそれを考えて答えを出す責任があるんだよ!勝手やって迷惑かけて、知らねぇなんて言わせねぇぞ!」
「ア、アスカ君!ここは医務室よ!やめなさい!」
シャマルが慌ててスバルからアスカを引き剥がす。
「……すみません…少し、頭を冷やします…」
湧き上がる怒りの感情を無理矢理押し込め、逃げるようにアスカは医務室から出て行った。
アスカside
今、自分がどんな顔をしているか分からない。
ブチ切れてスバルにあんな事を言っちまったが、結局は上手くいかなかった事をスバルに八つ当たりしたに過ぎない。ほんと、情けない……
ティアナがあそこまで切羽詰っていた事に気づけなかった。近接戦をするとは思わなかった…
全部、言い訳だ。オレは何もできなかった。
「アスカ、大丈夫?」
不意に声を掛けられ、オレは驚いてそっちを見た。
アルトさんだった。青ざめた顔でオレを見ている。
「アルトさん…どうしてここに?」
頭が動かない。なんでアルトさんがここにいるのか?なんで青ざめているのか?オレにそこまでの余裕が無いんだろうな。
「キャロが泣いていたんだよ。アスカが大怪我して、それが心配だって。私が気がついたのはさっきだったから、様子を見に来たんだけど、医務室から怒鳴り声が聞こえて……で、アスカが出てきたんだけど」
……最低な気分だ…キャロにそんな心配を掛けたなんて…いや、たぶんエリオにも心配をかけたよな。
おまけに、みっともなく怒鳴り散らしているのも知られちまったし…情けなさ過ぎて、笑えてくる。
「怪我はシャマル先生が治してくれました。安静にしてれば大丈夫です…それより、すみません、アルトさん。せっかく協力してくれたのに、オレ
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