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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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呪文を詠唱した。

「始まりと終わりは知らず。時の狭間に遊べ」

――ストップフロゥ――

「俺の・・・――」

『複製術式!?』

ゼフィ姉様の言っていた通り、奴は俺から奪った発動権限を利用し、“英知の書庫アルヴィト”から無断で拝借しているわけだ。しかも短いながらも時間を停止させる術式を発動しやがった。直後に「ぅぐっ!」強烈な頭痛と胸痛に襲われた。その直後には背後から「どうだ? さらに俺への怒りが湧いただろう?」奴の声がした。

『このぉぉーーーッ!』

――竜氷旋――

挑発に乗せられたアイリが独自に魔法を発動。竜がとぐろを巻くように俺の周囲を冷気が渦巻く。俺は空いている右手で胸を掴み、振り返りながら“エヴェストルム”を振るった。視界に奴が入る前に、“エヴェストルム”を握る左手から伝わる肉を断つ感触。視界の端が赤一色に染まる。

「くははははっ! 痛い、痛いなぁ、おい!」

全ての防御を放棄していたのか胸を横一線に斬り裂かれ、多量の血を吹き出させながらも笑い、そしてものすごい速度で傷を再生させた。

「さぁ、始めようか。ミッド終焉までのプレリュードを」

VS・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は有限より追放された無限の者プライソン
・―・―・―・―・―・―・―・―・―・VS

――エッケザックス――

魔力が右拳に生まれ、奴が正拳突きを繰り出すと同時に砲撃が発射された。俺は横っ跳びすることで回避。死を望んでいるような奴を、望み通りに殺してやるものか。そう考えた俺は、奴を体内から凍結させて封印してやることにした。

「他人の物を勝手に使うな、コソ泥め。アイリ!」

『ヤー!』

――氷結圏――

アイリに氷結付加を発動させ、俺の氷雪系術式の効果を増大させる。

――舞い振るは(コード)汝の麗雪(シャルギエル)――

氷槍60本を展開して「ジャッジメント!」一斉射出すると、奴は「冷気攻めか! そいつは試していないな!」そう弾んだ声を出し、両腕を大きく広げて待ち構えた。そして氷槍の8本で全身を貫かれ、その個所より全身に凍結が広がっていく。

「さらに・・・」

『行くよ!』

――吹雪け(コード)汝の凍波(バルビエル)――

奴の周囲に宝石と見間違うほどの氷柱を7つと突き出させ、ソレらより強烈な冷気を放出。続けて「ジャッジメント!」と号令を下し、氷柱を破砕させて氷雪の竜巻を発生させる。そうして奴は完全に氷像と化した。管制だからと言って殺せばいいってものじゃないだろう。その機能を止めてやればいいはずだ。

『マイスター。トドメ刺した方が良いんじゃないのかな〜』

「個人的な感情で言えば、さっさと殺してやりたいが。・・・残念だが今の俺は公
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