暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic30プライソン・スカリエッティ〜Infinite One〜
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†††Sideルシリオン†††
宇宙に点在する隕石をミッドに降らせ、なおかつソレ自体がミッドを壊滅させる特攻兵器・“アグレアス”。その管制を担っている片割れが“堕天使エグリゴリ”の1機、レーゼフェアだという。ミッドを護るため、レーゼフェアを救うため、俺とアイリは転移魔法を使って宇宙に漂っている“アグレアス”に乗り込んだ。
「レーゼフェア! どこに居る! 姿を見せろ!」
『マイスター。アイリ達以外に生命反応が2つあるんだけど・・・。1つはレーゼフェアだとして、あと1つは・・・?』
仄暗い通路内を翔けているとアイリからそんな念話が。まさか、“スキュラ”とかいうサイボーグ姉妹がまだ居るのだろうか。だとすれば、レーゼフェアを救い、“アグレアス”の自壊を設定した後、その娘と一緒に脱出という予定だな。
「とにかく今はレーゼフェアとの接敵だ。・・・それにしても大きい兵器だな。ゆりかごと同程度の全長だぞ」
『距離400先、生命反応が1つ』
その報告通り、通路の先にあったのは左右に開くタイプのスライドドア。攻撃でぶち抜いてやりたい気分だが、奥に居るのがレーゼフェアではなかった場合を考えて、律義に開くのを待った。ドアはゆったりと開き、その奥にはゆりかごの玉座の間の3倍ほど広い空間がお目見え。
「よう。待っていたぞ、神器王ルシリオン」
広間に響く俺の正体。この声、この口調・・・。広間の奥に在る玉座に座しているのは「プライソン!?」だった。馬鹿な、奴は今、シスター・プラダマンテのスキルである空間干渉(ってことを聴いた時、目が飛び出そうになった)によるバインドを受けている。逃げられるわけがない。
「驚いているな。では答え合わせといこうか」
俺の面前に展開されたモニターに、はやて達に包囲され囚われたままの状態の「プライソン・・・!」が映しだされた。一瞬の混乱の果てに辿り着いたのが「どっちがクローンだ?」ということ。記憶転写型クローン技術・プロジェクトF.A.T.E.の生みの親だ。自分のクローンを造ることも造作もないだろうしな。
「はっはっはっは! すぐに辿り着いたな、正解へ。俺がオリジナルのプライソンだ。地上のはクローンに過ぎないが、俺の不老不死までしっかりと受け継いでいることで、どちらが真か嘘かなど最早関係なくなった。地上の奴は、俺がアグレアスの最終調整を終えるまでの影武者だ。知っての通り、その役目を存分に果たした」
「隕石とアグレアスによるミッド破壊。恐ろしいのは、それがお前が自殺するためのもだという」
『あり得なさ過ぎだよね!』
星1つを道連れにする自殺など、2万年近く存在してきた俺でさえもなかなか見られない茶番だ。奴は玉座より立ち上がり、「我が手に携えしは確かなる幻想」そう聞き捨てならない
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