MR編
百四十七話 それでも尚、望むもの
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を支えられるような女性になれるまで。そうで無ければ、今日、リョウにとっての戻る場所……「楔」になってしまった自分は、それ以上に彼を縛り付け、単なるお荷物のままで彼の重荷になる事になってしまう。
隣に並べない自分に、彼に想いを告げる権利はまだない。
「んじゃ、おやすみな〜」
「うん、お休み……」
布団に顔をうずめながら、サチは自分が彼のために出来ることは何かを考え始める。
其れは彼女が久々に考え始めた、前向きなことだった。
────
「サチ……?」
「……うぅん、なんでもない」
「?」
小さく微笑んで、サチは作業を再開する。
自分は少しでも、彼のお荷物を卒業できているだろうか……?そんなことを考えながら……
……ヤドリギは今日も育っている。
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