【ハリー・ポッター】編
194 三年目の終わり
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ップで、離れてハーマイオニー、ハーマイオニーからやや離れてアニー。最後に先程の満貫の放銃で後がないネビルとなっていて、その様相はアニーとハーマイオニーの二位争いだった。
「……さて、俺の親番だが──点棒の貯蔵は充分か?」
その後ネビルがトんだのは言うまでもないだろう。
………。
……。
…。
麻雀セットをネビルに片付けさせ、今度こそ普通に──テーブルにクッキーを並べながら談笑していると不意にハーマイオニーがこんな事を口にしてきた。
「そういえば、来年の闇の魔術に対する防衛術≠フ教師ってどうなるのかしら」
「……ルーピン先生には瑕疵らしい瑕疵は無いけどね」
ハーマイオニーの言葉にアニーはそう返すものの、ハーマイオニーの言いたいことはルーピン先生が人狼であると云うスキャンダルについてだろう。……恐らくだが、ハーマイオニーはルーピン先生についての事が公表されないかが心配なのだ。
やはりと云うべきか、俺は除くとして──一番にルーピン先生の異変に気付いたのはハーマイオニーだった。この四人の中でそのスキャンダルを知らないのはネビルだけなので、ハーマイオニーは言葉を選んだ様だ。
……そしてそんな前提はネビルによって壊される。
「ルーピン先生、バレないといいね」
「……ネビル?」
予想外の人物──ネビルから予想外の言葉。ネビルのその言葉には疑念≠竄轤フ意図はちっとも含まれていない事は直ぐに判った。カマを掛けようとしているわけでは無い──それは即ちネビルがルーピン先生のスキャンダルについて知っていると云うことだ。
思わず呆気に取られている俺達を無視してネビルは続ける。
「……大丈夫だよ。僕、気付いてるから──ルーピン先生が狼人間だって」
「……何時から?」
「……一週間前、ルーピン先生の服からとりかぶと≠フ臭いがしたんだ。……ほら、とりかぶとって脱狼薬≠フ材料だよね?」
「……ああ」
「それにスネイプ先生からの宿題もあったから…」
「………」「………」「………」
ネビルの弁解に絶句する俺、アニー、ハーマイオニー。
確かにネビルにはネビルの得意科目を更に伸ばす為にも在ったり無かったり部屋≠ナ、様々な草木に関する本を皆で一緒に読んでいたが──正味な話、意外だった。ネビルを侮っていたのだと痛感させられた。
(……人の成長って良いもんだなぁ…)
やはりジジ臭くそんな事を考えてしまう、3月のとある夜だった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE アニー・リリー・ポッター
それはいきなりの事だった。いつぞやのハ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ