【ハリー・ポッター】編
194 三年目の終わり
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ては八月に入る前に夏休みの宿題を槿の観察日記以外を終わらせて暇をもて余している小学生みたいな心境か。
……一種の燃え尽き症候群みたいなものと云っても良い。
「はぁ〜」
そんなこんなで、暇を持て余している──2月もすぐ近くに差し迫っているとある朝の事だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
アニー・リリー・ポッター。ハーマイオニー・ジーン・グレンジャー。ネビル・フランク・ロングボトム。そして、俺──ロナルド・ランスロー・ウィーズリーを含めた四人は眼前に見える13個の、指三本で摘まめるくらいの直方体を睨み付けていた。……有り体に言えば麻雀だった。
現在地はあったりなかったり部屋≠ナ──ネビルの基礎がある程度固まった今、たまに四人で卓を囲んでいる。卓は昔手慰みに買った麻雀セットに魔法を掛けていろいろとカスタマイズしたものだ。
手間としては、点棒を自動でやり取り出来る様にしたり──はたまた役を自動で判断するために幾つか簡単な魔法を掛けてあるだけなのでそこまで手間は掛かっていない。
ちなみに麻雀でお馴染み(?)として付随する、イカサマ防止≠フ魔法は掛かっていない。何故ならイカサマは一種の救済要素で、技術的な側面があるからだ。
……それでも、イカサマがバレた時は告発者に満貫分の点数を払うと云う設定になっているが…。
閑話休題。
……更にちなみに、この麻雀セット、店≠ノも──当然取り扱い説明書付きで卸していて、価格にして7ガリオン9シックル8クヌートで、売れ行きはまぁまぁである。
また閑話休題。
そして俺は役満をのみ手<激xルで連発している──訳でもなく。
「ロン」
「ひぇっ!?」
「チャンタ、三色、東、ドラ1──満貫」
東と萬子の789は晒してあって、索子や筒子も分かりやすいくらいに河≠ヨと出ていると云うのにネビルが不用意に切り出した7の筒子をきっちり撃ち取る。
……お金を賭けていれば、のみ手<激xルの頻度で──それこそどこぞの人鬼みたいに御無礼≠ェ出るが、逆説的にはお金を賭けていなければさっきの局みたいに多少運が良い<激xルくらいまでに落ち着く。
皆の打ち筋としては、俺が特殊なアナログ派でアニーが防御型のアナログ派、ハーマイオニーが生粋のデジタル派でネビルは派閥云々の前に初心者だ。
しかし、初心者と云えど今みたいな不注意な打牌は撃ち取る様にアニーとハーマイオニーにも通達してある。……この麻雀は、遊戯の側面も確かにあるがそれ以上に三人の洞察力を鍛えると云う鍛錬的な側面もあるから。
現在の状況は南二局で俺がト
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