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風魔の小次郎 風魔血風録
122部分:第十一話 武蔵の力その七
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「この武蔵、負けるわけにはいかないのだからな」
「負けるわけにはいかないか」
「そうだ」
 強い決意を隠しての言葉だった。
「何があろうともな」
「それはこちらも同じこと」
 兜丸もまた木刀を出してきていた。そのうえで構えている。
「貴様を倒せば夜叉は最強の戦士を失うことになる。だからこそ」
「俺を倒すというのだな」
「そうだ。行くぞ」
「うむ」
 武蔵もまた構える。そのうえで両者は対峙するのだった。

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