【ハリー・ポッター】編
191 クリスマスの予言
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テーブルは横にはけておいたのじゃ」
ダンブルドア校長はアニーの言葉にそう応え、そこに更に「たった6人しか居らぬのに全部のテーブルを出しておくのも愚かしいものじゃしの」と茶目っ気たっぷりに付け足したところで広間の扉が開いた。
「げっ」
「シビル! これは珍しや!」
広間に入ってきたのは痩せた──大きな眼鏡が特徴的な女性だった。ハーマイオニーの嫌そうな呻き声と顔、ダンブルドア校長が口にしたシビル≠ニ云う名前で俺とアニーにはその女性が占い学≠フ教授であるシビル・トレローニーだという事が判った。
「ハーマイオニー、あの方って占い学≠フ…」
「そうよ、トレローニー先生よ」
アニーに訊ねられたハーマイオニーは憮然としながら答える。教師陣は13人目は不幸だ≠ニうんぬんかんぬん講釈垂れているトレローニー先生を座らせていた。
「……さて、一部≠除いたら顔を合わせるのは初めてでしたわね私はトレローニー教授と申しまして崇高かつ繊細な教科である占い学≠フ教鞭を執らせて頂いておりますわ──あら、あらあら? ……貴女もしかしてアニー・ポッター?」
ようやっと椅子に座ったトレローニー先生は同席者を見回して、その視線がアニーのところで止まる。いきなり水を向けられたアニーは「はぁ」と、まるでトレローニー先生に気に入られない様にトレローニー先生から差し伸べられた手を取る。
……その時だった。
「闇の帝王は、友もなく孤独に、朋輩に打ち棄てられて横たわっている=v
まるで意図してそういう声≠ノしていたであろうから声から一転してくもぐった声になってそう言い放った。
……ダンブルドア校長とスネイプ先生は驚いた様な表情をしていて、他の先生はいきなりのトレローニー先生の変貌にきょとんとしている。
更にトレローニー先生の予言≠ヘ続く。
「その召使いは12年間鎖に繋がれていた。明くる年、6が双子になりし日の宵、その召使いは再び自由の身となり、ご主人様のもとに馳せ参ずる。闇の帝王は、召使いの手を借り、より強大により偉大な存在となりて再び立ち上がるであろう。その宵、月満ちし宵なり=v
そこでトレローニー先生の予言≠ヘ終わりトレローニー先生は先ほどまでの声音で「あれ? どうかなさいましたか?」と口にする。……トレローニー先生は自身の予言≠覚えていなかった。
SIDE END
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