【ハリー・ポッター】編
190 とんだクィディッチデビュー戦
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
背筋が凍る様な感覚がした。……あいつら≠セ。
(……っ、来たか)
「……ロン、これってもしかして…」
「多分あいつら≠セ。しかもピッチの連中は杖を持っていないだろうから、用心の為にも守護霊の呪文(パトローナス・チャーム)≠唱えられるよう準備しておいたほうが良さそうだ」
ハーマイオニーはその感覚──吸魂鬼の気配に覚えがあったのか、すす、と寄ってきたので舌打ちをしたくなる気分でハーマイオニーにもしも≠フ場合に守護霊′トべるようにと提案しておく。
吸魂鬼は人の幸福な気持ちを啜って生きる、ダンブルドア校長ですらもっとも穢れた存在≠セと云う生き物だ。……だから、試合でその──幸福な気持ち≠ェ最高潮に達したこのピッチは吸魂鬼からしたら最高の餌場だったのだろう。
そして吸魂鬼どもは、図々しくも整列していた選手達──アニーへと向かっていきハーマイオニーが「いけないっ!」と叫ぶ。
「ハーマイオニー、1∞2∞3≠ナいくぞ」
「判ったわっ」
「1∞2∞3=c」
「“守護霊よ来たれ(エクスペクト・パトローナム)”!」「“守護霊よ来たれ(エクスペクト・パトローナム)”!」
呪文と共に俺とハーマイオニーから銀色の靄の様なもの≠ェ出て、ハーマイオニーの靄は川獺を──俺の靄がドラゴンを象り、瞬く間に吸魂鬼の大群を城の敷地外へと追い払った。
それから吸魂鬼が越権行為をした事によりダンブルドア校長がかんかんに怒り試合の幕は降りた。……斯くしてアニーのクディッチデビュー戦は、何とも怪事がついた終わりとなったのだった。
SIDE END
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ