【ハリー・ポッター】編
190 とんだクィディッチデビュー戦
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そう口にした。その呟きには悔恨∞憤怒∞困惑≠ェ詰められていて、俺とアニーは掛けるべき言葉が判らなかった。
「地図を返そう」
ルーピン先生は思い出したかの様に“忍びの地図”へと「いたずら完了=vと地図≠閉じる呪文を掛けて俺に“忍びの地図”を返してくる。……そしてルーピン先生は徐にスキャバーズ──ピーター・ペティグリューへと杖を向けた。
「ルーピン先生、待ってください!」
「ロン、どいてくれ」
ピーター・ペティグリュー(こいつ)にはまだ利用価値≠ェあったので、たまらずピーター・ペティグリューが──今もなお幸せそうに眠りながら入っているケージとルーピン先生の杖との間に身体を割り込ませる。
しかしルーピン先生は杖を下ろそうとはせず、俺を信じられないものを見るかの様な目で見る。ふとルーピン先生の瞳の奥に見えた驚愕≠ノついて類推してみると俺自身も被害者≠ナあったことをふと思いだす。
「もう一度言う──ロン、どくんだ。私はただピーターに本当の事≠訊くためにピーターに異形戻し呪文≠かけるだけだ」
「……スキャバーズをピーター・ペティグリュー≠ノ戻して──どうやって口を割らせるんですか? 恐らくですが、ルーピン先生から聞いているピーター・ペティグリュー像≠ネらきっと姑息にも嘯くでしょう」
「それは──確かにあり得るかもしれない…。……だがセブルスやダンブルドア辺りが“真実薬”を持ってるだろう」
(確かにな…)
ルーピン先生の返しに舌を巻きそうになる。……確かに薬草学≠フ教授であるスネイプ先生だったら真実薬≠調合出来ても可笑しくないし、スネイプ先からダンブルドア校長へと真実薬≠ェ渡っていても全然変ではなかったのだ。
「……もし真実薬≠ピーター・ペティグリューに使ったとしましょう。ですがその時、ピーター・ペティグリューは無実だった≠ニなったら──」
「その時は慎んでピーターからの辛苦を受けよう」
俺の半ば脅しが込められた詰問にルーピン先生は食い気味にそう返してくる──のを見て、少しだけ頭を悩ませる。
(……まだピーター・ペティグリュー(こいつ)≠ヘ必要なんだが──どう説得したもんか…)
……と、どうやってルーピン先生を舌先三寸で丸め込み、ピーター・ペティグリューの扱い方≠ノついての話題をあやふやにしようかと頭を回そうとしたその時、アニーが「あの、ルーピン先生」と、所在なさげに手を挙げた。
「どうしたんだい、アニー」
「……まず気になったのですが、シリウス・ブラック──さん? を抜いて話を詰めていい
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