暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
187 形態模写妖怪
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のはず、職員室に向かう道中、ポルターガイストのピーブズがフィルチ管理人に対しての悪戯をしているのを見掛け──更には、珍しい事に教師であるルーピン先生の事をむかつく口調で揶揄(やゆ)するピーブズをルーピン先生自身が呪文1つで華麗に撃退するのを見て、皆がルーピン先生に対しての心象を改めたからだ。

「ボガートを退治する方法は幾つかある。その内の一つ──それは笑い≠セ」

「笑い…?」

「そう、笑いだよシェーマス。……ボガートが見た人が一番怖いと思うものに変身してしまうのであれば、滑稽な姿に変えてしまえばいい。……そうだな──ネビル。ネビルが一番怖いと思うのはなんだい」

「へっ? 僕?」

いきなり水を向けられたネビルはあー≠ニかうー≠ニかそのー≠ニか誤魔化そうとしていたが、ルーピン先生は誤魔化せないと知ったのか、恥ずかしげな笑みを見せながら小さな声で「スネイプ先生」と答えた。……これには皆して笑った。

「スネイプ先生か──確かに恐ろしいね。……さて、話はちょっと変わるけど、ネビルはおばあさんと二人暮らしだったね」

「はい、でもおばあちゃんに変身されるのも嫌です」


またどっ、と笑いが起こる。

「はは…」

(……ボガート──かぁ…)

皆してネビルを笑う中、俺もネビルの発言に笑みをこぼしながらとある事≠考えていた。思考の原因(たね)は勿論ボガートの事──そして、俺が一番恐れているもの≠ノついてだ。

(まさか蜘蛛じゃあるまいし…)

ふと浮かぶ案を蹴る。……蜘蛛は確かに一番の嫌悪対象ではあるが恐いか?≠ニ聞かれればそうでも無い。指先一つ──もとい、杖先一つの死の呪文≠ナ蜘蛛など一発KOだからだ。

(さてさて──鬼が出るか蛇が出るか…)

その時の俺はよもや本当に蛇≠ェ出るとは思いもよらなかった。

SIDE END

………。

……。

…。

SIDE アニー・リリー・ポッター

「いいかい、ネビル──それから皆。……私は今からこの箪笥を開ける。するとそこからスネイプ先生が出てくると思うからネビルのおばあさんの服装を思い浮かべ、杖を向けながらこう唱えるんだ──“ばかばかしい(リディクラス)”とね」

ネビルへの弄りが収まった頃、頃合いを見計らっていたかの様にルーピン先生はネビルへとネビルのおばあさんの格好ゆ()いてからそうボク達へと語りかける。

そして、ルーピン先生から教えてもらった呪文を自身へ覚え込もうとしているのか、ところどころから「“ばかばかしい(リディクラス)”」との声が上がっている。

ルーピン先生は皆が呪文を復唱しているのを満足げに確認しては、トップバッターに定
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