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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二十三話 イゼルローン要塞攻略作戦
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錯覚だと思ったんです、失礼しました。グリーンヒル参謀長」
俺の答えにまた二人が苦笑した。
「構わんよ、ヴァレンシュタイン大佐。貴官達にはすまないと思っているんだ」
グリーンヒル参謀長が済まなさそうな表情をした。
「気にしないでください。小官は今の境遇に極めて満足しています」
グリーンヒル参謀長とワイドボーンがまた苦笑した。本気だぞ、俺に不満は無い。
多分グリーンヒル参謀長は俺が彼を気遣っていると思っただろう。それくらいグリーンヒル参謀長の立場は厄介だ。俺なら金を払ってでもグリーンヒル参謀長の立場にはなりたくない。
ヴァンフリート星域の会戦にはグリーンヒル参謀長は参加しなかった。おかげであの戦ではロボス一人が笑い者になった。統合作戦本部も国防委員会もロボスの事を不安に思って参謀長にグリーンヒル参謀長をさらに大勢の参謀を遠征軍に配置した。
当然だがロボスは面白くない、そしてヴァンフリート星域の会戦に参加した参謀達も面白くない。ロボスの失敗は自分達の失敗なのだ。フォーク中佐はその一人だ。連中はグリーンヒル参謀長を、そして新しく配属された参謀達を疎んじている。
グリーンヒル参謀長にしてみればいい加減にして欲しいだろう。イゼルローン要塞を落とすチャンスなのだ。それなのに味方同士で足を引っ張ってどうする。そう思っているはずだ。そういうわけで遠征軍の司令部は二つに分かれている。
グリーンヒル参謀長はそれを何とか一つにまとめようとしているようだが苦労しているようだ。敵と戦う前に仲間内で争っている。こんなので勝てるとおもっているとしたら脳味噌が腐っているのだろう。だが現実には脳味噌が腐っている連中が艦橋でふんぞり返っている。お笑いだ。
「ワイドボーン大佐から聞いている。我々の作戦案を鼻で笑って叩き潰したとね」
「それは事実とは違います。小官は鼻で笑ってなどおりません」
ワイドボーン、どういうつもりだ。俺が睨みつけると奴は肩を竦めた。
「俺にはそう見えたがな、良くもこんな愚案を考えたもんだ、そんな感じだったぞ」
「愚案とは言っていません。悪くないと言ったはずです」
俺を悪者にして何が楽しいんだ? この野郎。
「そうかな、今も馬鹿馬鹿しくて仕事をしないんだろう?」
「そうじゃ有りません。ただ仕事をしたくないんです。それだけですよ」
「皆はそう思っている」
「皆?」
ワイドボーン、ニヤニヤ笑うのは止めろ。
「遠征軍の参謀達だ」
「話したんですか、あれを」
「当然だろう、皆感心していたよ。面白く思っていない奴も居たようだがな」
「余計な事を……」
感心していたのは新しく配属された参謀だろう。面白く思って居なかったのはロボスを先頭にヴァンフリートに参加した連中だ。道理でフォークが絡んでくるは
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