暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
186 ハグリッドの授業
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を見付けたらしいロンから【怪物的な怪物の本】を宥める方法を聞いていたので何気なくハグリッドからの質問に答える。

……ちなみにハグリッド先生≠ナはないのは、ボクが授業の前に冗談がましくハグリッド先生≠ニ呼んでみたところ、やんわりと断られた。……どうにもハグリッド曰く親しい人から敬称を付けられたくはないのだとか…。なので授業中もハグリッドの事は先生≠ニ呼ぶだけにしている。

閑話休題。

「ちっ…。ロングボトムすら知っている事を僕が知らなかった…? あの森番め…贔屓しやがったな」

「あら、ネビルはハグリッドに教えられてなんなないわ。……だって私達は授業が始まる前からロンに本の宥め方を聞いていたもの」

しかし、自身の質問で公然的にネビル以下≠ニされたマルフォイは面白くなかったのか、顔を歪めながら舌打ちをしながら悪態を()くも、ハーマイオニーがそれに噛みついた。

……ハーマイオニーの事を≪穢れた血≫などと揶揄(やゆ)しているマルフォイの事だ、当然マルフォイからしたらハーマイオニーのそんな態度は面白いものではなかったのか、気取った表情で更に口を開きハーマイオニーを揶揄する言葉を投げ掛けそこからはもう水掛け論だった。

「大体──」

「それなら言わせてもらいますけど──」

(もう無茶苦茶だよ)

マルフォイはとハーマイオニーはいっそ互いに杖を抜き放ちかねない程に険悪な雰囲気となり、これ以上は見過ごせないと思って杖を出そうとした──その時だった。

「……“舌縛り(ラングロック)”」

「むべっ!?」「へむっ!?」

ロンの底冷えさせられるような声で舌縛り≠フ呪文が紡がれ、マルフォイ──それとハーマイオニーから苦悶の声があがる。

「さて問題。……今はしているんだったけ──ネビル」

「え? えっと──魔法生物学飼育学≠フ授業…?」

いきなり水を向けられたネビルはロンからの質問におずおずとしながら答える。するとロンは穏やかな声音でネビルに「正解」と返す。

「……後は判るよな──二人とも」

ロンはそう杖を一振りしてハーマイオニーとマルフォイの舌縛り≠解く。

「礼を言うぞ、ロン。……なぁ二人とも──皆もだが、喋っちゃなんねぇ──とは言わねぇが、俺の話はよく聞いてくれ。中には気性の荒い生き物もいるからな」

ハグリッドは緩みそうになっていた雰囲気を正したロンにお礼を言う。

その後ハーマイオニーとマルフォイは──特にロンに嫌われたくないハーマイオニーは、ロンの諫言(かんげん)が効いたのか──二人とも静かになったので、無事にハグリッドの初めての授業が終了したのだった。

SIDE END
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