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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
186 ハグリッドの授業
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今日と云う日をどれだけ待っていただろうか…っ!」

オリバーのクィディッチ愛≠ノ負けた事を伝えれば、オリバーはがばり、と勢いよく立ち上がり情感をありありと込めながら俺とアニーの手を取る。アニーはいきなりの事に驚きすっとんきょうな声を上げる。

更に驚く事に──オリバーは泣いていた。

「来年以降心配事が消えた──正に肩の荷が降りた気分だよ」

「お、おう…」

(……おっふ…)

内心で軽く溜め息を()く。

……実はと云うと、俺とアニーはオリバーの前で箒に跨がった事がないのだが、オリバーの異様な喜び様を見て軽く引きかける。……しかし、オリバーが大いに喜ぶ理由には検討がついていた。

(フレッドとジョージは一体どんな風に持ち上げたのか…)

去年にしろ今年にしろアニーが【隠れ穴】──我が家に居るときフレッドやジョージと一緒にクィディッチの練習をしたことがあり、フレッドとジョージはアニーの箒捌きを知っている。

……なので双子の兄からオリバーに伝わっていたのだと断定した。

「よーし! 今日の夕方から選抜に向けての特訓だ!」

「はは…」「はは…」

なおも喜びの色を引っ込めないオリバーに、俺とアニーは異口同音に乾いた笑いを出すことが精一杯だった。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE アニー・リリー・ポッター

オリバーを宥める事に終始していた所為か昼休憩の時間はあっという間に終わって、ボク達は魔法生物飼育学≠フ授業を受ける為に【禁じられた森】の近くへと足を運んでいた。

この授業、魔法生物飼育学≠ナ使う本は【怪物的な怪物の本】と云う、怪物的な>氛氓ニ云う様に、どんな魔法をどんな意図で掛けられたかは定かではないが、本自体が生きている本で、ちゃんとした手順≠踏んで大人しくさせないと、本を開けようとすれば本が噛み付いてくる。……物理的にだ。

……本の宥め方を知らなかったのか──ボク達を除く皆はそんな本に辟易としていて、その不満を代表するかの様にマルフォイからヤジが飛んでくる。

「で──あの、うどの大──もとい先生は、こんな──読もうとすると噛み付いてくる本を使って、一体どんな授業をしたいんでしょうかねぇ」

「なんだ、宥め方を知っとるのはアニー、ロン、ハーマイオニー、ネビルの四人だけか。……アニー、悪ぃが、皆に本の宥め方を教えてやってくれ」

「見付けたのはロンなんだけど──背表紙を撫でれば一発で大人しくなるよ」

「よぅし、そうだ、撫でりゃあよかんだんだよ。……ありがうなアニー、グリフィンドールに10点!」

ボクとハーマイオニーやネビルは、偶然≠ノちゃんとした手順
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