【ハリー・ポッター】編
184 吸魂鬼(ディメンター)
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いたコンパートメントのドアの隙間に、長い──ゾンビの様な、指が掛けられたのが判った。……アニーとハーマイオニーもそれに気付いたのか息をはっ、と、呑む。そこで俺も二人に指示を出す事に。
「アニー、ハーマイオニー、杖、用意しておけ」
「判ったわロン。……ところで──ねぇ、あれってもしかして」
「ボクの予想が正しいなら──吸魂鬼」
「なら…」
「だったら…」
「“守護霊よ来たれ(エクスペクト・パトローナム)”!!」「“守護霊よ来たれ(エクスペクト・パトローナム)”!!」
コンパートメントのドアがジリジリと開かれ──遂に吸魂鬼の全貌が露となったその瞬間、先手必勝!≠ニばかりに、アニーの杖からは銀色の牝鹿≠ェ──ハーマイオニーの杖からは銀色の川獺≠ェ飛び出し、吸魂鬼を通路の遥か彼方へと押しやった。
「食っとけ」
魔法力──精神力の回復には甘いものが取り敢えず効くのが判っているので、アニーとハーマイオニーにスニッDーズを渡しておく。
「それと遅ようございます。ミスター・ルーピン、ミスター・ルーピンもどうぞ」
……コンパートメントに居たもう一人>氛汞R・J・ルーピン教授≠ノも忘れずに。
SIDE END
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