【ハリー・ポッター】編
184 吸魂鬼(ディメンター)
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60云々〜≠ニ云うエピソードも嘘で、普通に1セット──1ガリオン分のくじを買っただけである。
閑話休題。
(……明日は順当にいけば吸魂鬼に出くわすハメになるのか…)
そんな事を考えながら意識を沈めていったのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ごめんごめん、ウィーズリーおじさんと話し込んでいたら遅れちゃった」
「別に構わないわ。スリザリンの生徒とコンパートメントが一緒でなければいい話だから」
ホグワーツ特急≠フ通路をアニーが謝りながら歩き、そんなアニーをハーマイオニーが慰める。
時間は午前の11時を少し過ぎた頃。アニーは父さんと──おそらくだがシリウス・ブラックについて話していたので、俺達三人はコンパートメントを占拠しそびれてしまった。
……そうなれば人の居るコンパートメントを使わせてもらう事にもなり…
「……ここを使わせて貰おうか」
列車の通路を歩きまわりやっと見付けた三人分以上の空きがあるコンパートメント。そこにはマントにくるまって寝息を発てている人が居て──俺はその人≠フ正体について予想出来ていた。
……その予想≠確信≠ノ変える為にコンパートメント内を見渡し、その人≠フ物と思われるバッグを──そして、バッグに記されていた名前を見て確信した。
([R・J・ルーピン教授]ね──まぁ、予想通りか…)
アニーとハーマイオニーもルーピン先生に気付いた様だ。
「[R・J・ルーピン教授]…?」
「新しい闇の魔術に対する防衛術≠フ先生よ、きっと」
「……まぁ、教師が居なくて宙ぶらりんな教科は闇の魔術に対する防衛術≠セけだからな。……大方ダンブルドア校長が新しく雇ったんだろう」
そんな風にルーピン──ルーピン先生の名前を確認しつつ、ルーピン先生が本当に眠っているのを確認しながらアニー、俺、ハーマイオニーの順にそろりそろりそろり、と、シートに腰を掛ける。
「……ねぇ、ロン。そこの──ルーピン先生は寝ているの?」
シートには、俺がルーピン先生の隣に──アニーが俺の対面に座る様な形となったのは良かったが、アニーが探り探り≠ニいった体で口を開いた。……俺はアニーのその質問に一つだけ首肯で返すとアニーはまたもや探り探り≠ニな体で話しはじめた。
「……なら良かった──と云うのも、二人に話しておきたいことがあるんだ」
「アニー…?」
昨晩の事もあり、俺はアニーの話したい事の内容がシリウス・ブラックについて≠フ事だと予想出来ているが、ハーマイオニーは予想の[よ]の字も出来ていないのかアニーの言葉を聴く体勢となる。
「ハーマイオニーはシリウス・ブ
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