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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
183 アニー、13歳になる
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りからしたら、どうにも違うらしくて…。

『……どうにもシリウス・ブラックはアニーを殺す為にアズカバンから脱獄したと云われている』

「(ボクを──ねぇ…?)」

≪闇の帝王の腹心≫とすら呼ばれているシリウス・ブラックがアニー・ポッター≠殺す理由>氛氓「ろいろと考えてみたら一つの推論に至った。

「(……シリウス・ブラックは≪闇の帝王の腹心≫と云われるくらいだ。大方の理由としてはヴォルデモートが凋落(ちょうらく)した原因であるボクへの──アニー・ポッター≠ヨの復讐≠チてところかな?)」

『それが母さんと父さん──そしておおよその魔法使い、魔女の見解だよ』

ぱっ、と思い付く可能性をロンに陳述すれば、どうやらボクの推論は的を射ていたようで、ロンはおおよそ≠ニつけながら話を終わらせる。……おおよそ≠ニ付けた事から、ロン個人の見解≠ニは違うことが窺える。

「(……ちなみにロン個人≠フ見解は?)」

『シリウス・ブラックはまぁ、無視(スルー)してOKだと思っている』

ボクとハーマイオニーに吸魂鬼(ディメンター)くらいにしか大した効果が無い守護霊の呪文(パトローナス・チャーム)≠前以て仕込んでいるくらいには心配性なロンからしたら、それは意外な言葉だった。

その根拠について気になったが、全く≠ニ云えるほどシリウス・ブラックを擁護出来る情報が無いこの状況でロンがそんな事を言う理由は、一つくらいしか思い付かなかった。

……知識≠ナある。

「(その根拠は知識≠ゥな?)」

『Exactly(イグザクトリィ)──その通りにございます』

「(……そして、アズカバンから逃げ出したってことは看守≠焙氛氓、だからロンはボクとハーマイオニーに守護霊の呪文(パトローナス・チャーム)≠…?)」

『重ねてExactly(イグザクトリィ)──その通りにございます』

ロンが守護霊の呪文(パトローナス・チャーム)≠ボク達に授けてくれた本当の理由に思いいたり、腑に落ちた。……腑に落ちたところでドアの向こう──リビングから怒号が聞こえてきた。


――「なりません!! ……アニーにシリウス・ブラックが脱獄したことをつたえるなんて、どうかしています!」

――「……判っておくれよ、モリー。……どうにも魔法省──とりわけファッジ大臣は難色をしめしていたが、そんなものはクソくらえだ」

――「今回は私もファッジ大臣と同じ意見です、アーサー」

――「アニーには知る権利──いいや、知る必要があるんだ」

――「アニーはまだ子供なのよ。……無駄に怖がらせる必要がどこにありましょうか…」

――「もうアニーは13歳だ。……13歳のどこが子供だと
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