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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
183 アニー、13歳になる
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は似合わず妙に優しいので、頬に熱が集まるのが判る。

……それが俗に云うナデポ≠セという事が判ったのだが、この──アニー・ポッターの肉体≠ヘ他人に撫でられ馴れていないし想いを寄せている人からの行為だったので、気恥ずかしさ≠烽サうだが──やはり嬉しさ≠フ方が先立った。

「……むっ、どうしたのいきなり…?」

気恥ずかしさを誤魔化す様に投げ掛けたその疑問に、ロンは口を動かさずに%嘯ヲた。

『……あーあーあー…。……今はPSI(サイ)>氛汞心波(トランス)≠ナアニーの脳内に話し掛けているんだが、聞こえてるか?』

(……こいつ直接脳内に…っ)

『……とりあえずは聞こえてるようだな。……さて、アニーは次にこう──どうして俺がそんな事を?≠ニ考えるだろうから、俺が先にこんな事をした理由≠ノついて教えよう』

ボクの諧謔(かいぎゃく)に、ロンは呆れながらもそんな事をしでかしていた理由を語りだす。……どうして盗み聞きなんかしていたた理由>氛氓サれも確かに気になっていた事なので沈黙で話の先を促す。

『……父さんと母さんが、どうにもアニーに関係ありそうな事を言っててな。……アニーはシリウス・ブラック≠チて名前聞いた事が無いか?』

「(……シリウス・ブラック=c? マグル13人を虐殺してアズカバンって監獄にぶち込まれた大量殺人だったっけ──それもたった1つの呪文で)」

紙面の向こうから激しく喚いている写真がイヤに印象的だったのでシリウス・ブラック≠ノついては何となくだが覚えていた。……ハーマイオニーにも(すす)められた【二十世紀の魔法大事件】【闇の魔術の興亡】等の色々な書物でシリウス・ブラック≠フ名前が散見されていたのもある。

……そしてそのシリウス・ブラック≠フ代名詞と云えば≪闇の帝王の腹心≫や≪名前を言ってはいけない例のあの人≠フ右腕≫──と云った、主にヴォルデモートが関連しているものだった。……他にも≪13人殺し≫と云うのもあったか。

『そうそう、その<Vリウス・ブラックだ。……で、この扉の向こうで話されている話ってのはシリウス・ブラックが脱獄したって話だよ』

「(……ふーん。……でもそれって、要は動物園から人喰いライオンが逃げ出したって話なだけでしょ?)」

【ホグワーツ魔法魔術学校】に入学する前の約10年を、あの>氛汞普通の人間≠自称するダーズリー一家の下で過ごしたので、どうにも凶悪な魔法使い≠ニ云うのが想像しにくかったボクは、そんな──間の抜けた考えになってしまう。

『巨大な(ライオン)ならまだ可愛げがあるんだけどな…』

「(いやいや…)」

ロンがボクを和ませようとした冗句かと思ったが──ロンの語りぶ
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