第14話
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「ま、お前の事は後で教えてもらうから話を一端置いておいて……敵が後一人残っているのを忘れていないか?」
「!」
「そう言えばすっかり忘れていましたわね……」
「アイドス様との戦闘でかなり疲弊している上この戦力差なら、討ち取るにしても捕えるにしても何の問題もないわ。」
フォルデの指摘に我に返ったリィンはデュバリィを見つめ、セレーネは苦笑し、エリゼは静かな表情で呟いた。
「ググググググ……ッ!敵である私を目の前に呑気に雑談したどころか私の存在を忘れ、”鉄機隊”の筆頭隊士であるこの私相手を『何の問題もない』と言い切る程見下すなんて、絶対に許しませんわ……!」
デュバリィは唇を噛みしめてリィン達を睨み
「そいつをどうするかはお前達に任せるぜ。―――その代わりアルフィン皇女の捕縛の手柄は俺がもらうがな。」
「………ッ!」
リィン達にデュバリィの処遇を任せたフォルデは銃剣をアルフィン皇女に突き付け、銃剣を突き付けられたアルフィン皇女は息を呑んだ。
「ハハ……一本取られました。」
「ふふっ、相手を油断させて裏をかく所も相変わらずですね。」
フォルデの行動にリィンとステラは苦笑し
「クスクス、厄介な相手をレン達に任せてさりげなく手柄をかっさらうなんて、やるじゃない♪――――さてと。”神速”さんだったかしら?貴女達”結社”にとって更に悪い知らせを教えてあげる。さっきパパ達から連絡があってね……”劫炎のマクバーン”、”怪盗紳士ブルブラン”共にパパ達が全員無事で討ち取ったわ。しかも、苦戦せずに二人とも殺したそうよ♪」
通信を終えたレンは感心した様子でフォルデを見つめた後凶悪な笑みを浮かべてデュバリィに凶報を伝えた。
「な、なななななななっ!?No,]どころか唯一マスターと互角の強さの可能性があったと言われているNo.Tを苦戦せずに討ち取ったなんて……!?」
「うふふ、これでこの艦内で残っている面倒な存在は貴女だけになったわ。―――今の話とさっきの戦いでルーファス・アルバレア達が殺された事で貴女に勝ち目は0、1%もない事は理解したでしょう?大人しく投降する?それとも一矢は報いる覚悟でレン達に無謀にも挑むつもりなのかしら?」
混乱している様子のデュバリィにレンは凶悪な笑みを浮かべて問いかけ
「グググググググ………ッ!」
レンの問いかけに歯を食いしばって自分の絶体絶命な状況を何とかする為に必死に考えていたデュバリィはアイドスとの戦いによって空いた艦内の穴に気づき
「……口惜しいですが、ここは退かせて頂きますわ。今回の戦いによって貴女達メンフィルから受けた敗北と屈辱、必ずや倍にして返してやりますわ!おおおおおおおおお……っ!」
すぐに状況を打開する
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