第14話
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脱ぐと軽そうな雰囲気を纏わせる金髪の青年の顔が現れた!
「よっ、リィン、ステラ。久しぶりだな。」
「フォルデ先輩!?」
「フフ、ルーファス・アルバレア達が追い詰められている中一人だけ笑っていらしてましたから貴族連合軍に潜入しているメンフィル軍の誰かとは思っていましたけど、まさかフォルデ先輩だったなんて驚きました。」
青年に声をかけられたリィンは信じられない表情で声を上げ、ステラは苦笑しながら青年を見つめていた。
「えっと……あの方はお二人のお知り合いなのですか?」
青年と顔見知りの様子のリィンとステラが気になったセレーネはエリゼに訊ねた。
「ええ。――――フォルデ・ヴィント。兄様とステラさんが訓練兵だった頃、直接お二人を指導していたメンフィル帝国軍の正規兵の方よ。―――お久しぶりです、フォルデさん。」
セレーネの疑問にエリゼは青年―――フォルデの事を簡単に説明した後フォルデに会釈した。
「エリゼちゃんも久しぶりだな。そう言えば聞いたぜ、リィン〜?エリゼちゃんどころか複数の女の子達を侍らしているそうだな〜?いや〜、メイド達や同期の女性訓練兵達の熱い視線にも気付かず、娼館に誘ってもエリゼちゃんを理由にして絶対に誘いに乗らなかった奴が成長したね〜。もしかしてその娘達が噂のお前の女達か?」
「ちょっ、この非常時に昔の話を持ち出さないで下さい、先輩!それに今はそんな私事に答えている余裕はありません!」
「あらあら、これは良い事を聞いたわね♪」
「ふふふ、やはり昔から天然かつ鈍感だったようですね。」
「ア、アハハ……その方達は幸運と言うべきか、不運と言うべきか、どちらでしょうね……?」
(アハハ……少なくてもエリゼお姉様はご存知だったでしょうね………)
「………………やっぱり、娼館に誘われていたのですね。」
「え、えっと……フォルデ先輩も仰っていたようにリィンさんはエリゼさんの為に一度も誘いにはのらなかったですよ?」
「フフ………」
からかいの表情で口元をニヤニヤして自分を見つめるフォルデの言葉を聞いたリィンは慌てて指摘し、フォルデの話を聞いたベルフェゴールとリザイラは興味ありげな様子を見せ、メサイアと共に苦笑していたセレーネはジト目でリィンを見つめていたエリゼに視線を向けて、ステラはリィンのフォローの為にエリゼにある事を伝え、リィン達の様子をアイドスは微笑ましそうに見守っていた。
「クスクス、”その娘達”と言う事はまさかレンもリィンお兄さんのハーレムの一員に見られているのかしら?―――あら?こちら、レン。あら、パパじゃない。もしかしてそっちも――――」
一方リィン達の様子を面白そうに見ていたレンは通信機の音に気づくと通信を開始し
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